フランチャイズで開業することは、「単に事業のノウハウを本部から教えて貰うだけでは不十分であり、経営者になるということについて、十分に準備しなくてはならない。」これは私の持論です。
フランチャイズの経営者になるということ
会社の経営者になるということは、店長として成功するのとは次元が違います。店長は、部下の従業員が与えられて、商売をするのに必要な環境があり、その中で結果を出せば良いのです。経営者は従業員を採用し、売上を上げるための仕組みを作らなくてはなりません。
フランチャイズの経営者は、売上を上げるための仕組み(=商売のノウハウ)はフランチャイズに加盟することで用意されるのですが、人を雇って育てることについてはしっかりとやらなくてはなりません。フランチャイズ本部でも開業時の店長に対しては研修をしてくれますが、その他のスタッフについては、本部から派遣されてきたSVと一緒になって育てて行かなくてはなりません。
また、事業に必要な資金調達も経営者のお仕事です。フランチャイズに入ることで、ゼロから開業するよりは成功の確率が上がりますが、金融機関はそれだけでは資金融資をしてくれません。本部から情報をもらいながら事業計画を作り、熱意を示すことで、金融機関からの評価を勝ち得る必要があります。
経営資源を確保する
経営者の仕事は、どういう事業を行うのかについて意志決定をし、それに必要な経営資源、ヒト・モノ・カネ・情報をそろえることになります。情報の中にはノウハウが含まれますのでフランチャイズ本部から提供してもらえます。モノについても、初期段階ではどういうものが必要なのかについて、本部から情報提供されます。
ただ、従業員の採用と育成、資金繰りについては、フランチャイズであっても経営者がやらなくてはならない、大事なお仕事です。最近は景気が良くなり、従業員の採用が難しくなってきています。単なる労働力としてしか期待しないのであれば、従業員は労働条件の良い所に移ってしまうでしょう。
この商売、将来的に市場も伸びるし、今が参入チャンスですよと言われても、そのような言葉に惑わされずに、自分自身の経営計画をじっくりと固めてみてください。
あとがき
東大野球部が法政大学の野球部に勝ったというニュース、とても興味深かったです。94連敗もすれば勝てるのかもしれませんが、甲子園に出ていた選手と一般の選手が同じリーグで戦っていること自体がなかなかない設定です。アマチュアといえども、実力差に応じたカードが組まれるのがスポーツの常ですので、東京六大学という枠組に無理があるなと思っています。
ただ、私の母校も今シーズンは5位ですので、実質最下位のシーズンでした。