東京都のとある補助金の申請が明日締切になりますので、駆け込みの相談を受けていました。これは大丈夫かなというものも、難しいかなというものもあります。
助成金・補助金について
会社の経営にとって、一回り事業を大きくするための投資があります。普段は商品を仕入れて販売して、残った利益から人件費などの経費が出てということを繰り返していると、中々思い切った投資が出来ません。
投資をするために借入をしても良いのですが、借入は返済義務があります。補助金や助成金だと、資金を先払いする必要はありますが、先々にもらえる資金ですので、事業を大きくするチャンスになります。
申請書作成のコツ
補助金でも助成金でも、申請書を書く必要があります。要件を満たせば100%受け取れるものであれば、申請書の書きぶりは関係ありませんが、他の事業者との競争になるものについては書きぶりで採択、不採択が決まりますので、上手く書く必要があります。
自分が心がけているのは下の4点です。
1.問われている内容を確実に記載する
申請書のタイトルを確認し、求められている内容を記載する。当たり前のようですが、きちんと書けていない申請書は多いです。
2.シンプルに情報を整理する。
この文書もそうですが、「4点あります」等のナンバリングは有効です。読んでいる方にとっては分かりやすいです。また、表などで整理するのも分かりやすくなります。「導入設備、設備購入金額、導入のメリット」などの見出しを付けて表にすれば、読み手が分かりやすくなります。
3.ビジュアルを多用する
ビジュアルについては、導入する設備、現状で問題を抱えている工程を示す写真だったり、業務のフローチャートだったり、事業実施のスケジュールなど、普段から目にしているものが沢山あると思います。文章だけで説明するのではなく、写真や図を差し込むと分かりやすくなります。
4.交付元の政策を意識する
これはアベノミクスだったり、小池都知事の方針だったり、行政が目指している方向性を確認し、当社が儲かるだけでなく、社会的の意義があることを示すということです。
安倍政権では1億総活躍社会を目指していますので、雇用の創出を高く評価します。また、東京都ではオリンピックを控えていますので、住民の健康増進を強調する等です。
沢山の申請書を読んでいると、20ページ書かれていても分かりづらいものもあれば、6ページでも的確に書かれていて要点が分かりやすいものがあります。できたら、自分一人で書くのではなく、外部の人にみてもらうことで採択の確率が大きく向上すると思います。
◆自己紹介
私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
・これから創業したい
・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい
・フランチャイズに加盟してみようかと考えている
こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。
あとがき
今日の東京は驚きの豪雨が降りました。もうすぐ梅雨なのかなと思いました。