製造業は創造業?若い経営者の発想に唸りました

昨日のNHKニュースで中小企業の事業承継の特集がありました。その中で、事業を受け継いだ若い経営者の一言が印象に強く残りました。製造業は価値を創造していく仕事で、型にはまった仕事ではないとコメントされていました。

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製造業の事業環境

自分は「ものづくり補助金」を散々お手伝いさせていただいている関係で、この時期はさまざまな事業者の計画ブラッシュアップにかかわっています。計画書に書いてあることで共通するのはこんなフレーズです。

・競争激化(特にグローバル化の影響)

・従業員の高齢化

・元請けに言われて対応しなくてはならない

 

基本:安く、品質を高めて、納期を短縮する

製造業の競争力向上で思い浮かぶのは、QCDの頭文字です。Qは品質、Cはコスト、Dが納期になり、この3点を高めることができれば、ライバルと比較した競争優位を築くことができるという考え方です。

自分が計画を磨き上げる際にも、この3つが向上することを念頭に計画作成のお手伝いをします。そもそも、設備を買うための補助金ですので、事業者が弱いと思っている分野を強化するために設備投資を行いますので、そういった分野は劇的に改善されるのが普通です。

 

今後:QCD+設計(発想)が重要ではないか

今のデジタル家電ではないですが、日本の製造業が単なるスペック勝負やコスト勝負では分が悪いです。これまでのものづくりで蓄積してきた強みで勝負するべきです。

自分は、日本の製造業が強いのは、お客様の要望を設計したり、提案したりというところではないかと思います。今はアップルが一世を風靡していますが、元々はソニーが面白い製品をどんどん出していました。

ものづくりのノウハウを製造工程に活かすだけでなく、これまでになかった製品を出していくことが、冒頭の「創造業」なのではないかなと思いました。

ちなみに、NHKで特集されていたのは「節水ノズル」でした。今までになかった形状で、確かにユニークでした。

 

事業承継の場合、これから経営者になる方は従来の発送にとらわれない位の考え方を持たないと、今後の十年単位の経営はできないと思います。後継者の「未来戦略」、応援したいと思います。

 

◆自己紹介

私、山下哲博はサービス業や流通業の小規模事業者向けのビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・フランチャイズを中心とした創業

→本部選びや創業時の計画、創業時の融資獲得

・フランチャイズ化とのれん分け

→多店舗展開、店舗の収益力向上

・補助金や融資などの経営計画づくり

→認定支援機関として、補助金の計画作成や日本政策金融公庫と連携した
融資サポート

これまで経験してきたことを元に、難しいことを分かりやすく、経営者のこれからの道筋が明確になるよう、サポートさせていただきます。

 

あとがき

明日からの3連休でお休みモードの方が多いと思います。自分はこもって仕事します。