コンサルタントの売上は時間単価×稼働時間〜仕事の選別が必要

独立開業してから毎年お世話になってきた調査会社のお仕事ですが、個人の時はペイしていたのですが、会社を設立してからは割に合わなくなってきました。

レポート執筆の仕事

自分は自動車業界のレポートを定期的に執筆してきました。独立開業する前が中古車買取のフランチャイズ本部勤めだったので、自動車流通の業界は多少詳しいです。それもあって、様々レポートを書かせていただきました。中古車販売店、自動車オークション、レンタカーやカーシェアリングなどです。

先方で発行したいレポートがあり、レポートだけを書くときもあれば、巻末の個店レポートを担当することもありました。個々の取材レポートはアポイントを取るのが大変なのですが、お伺いするといろいろなことを教わることができ、自分にとっては楽しい仕事です。

 

レポート執筆の準備

レポートを書くには膨大な情報が必要です。既に業界専門紙などに書かれている旬の情報と、現場を取材して得られるこの先の情報があります。手順としては、業界紙や大手のIRレポートで散々調べ尽くして仮説を作り、取材で確認するという事になります。

また、事前に業界の中の事業者にお願いして数字を提供して貰うこともあります。その辺は大手調査会社の信用があってこそです。

 

会社として割に合わない仕事になってきた

レポートを書くには準備と執筆期間が必要ですし、ある程度集中して取り組むことが必要です。ただ、会社組織にしていますので、会社を維持するための売上が必要です。個人事業の時にはあまり考えていなかったのですが、月に必要な売上から逆算して時間単価を設定しています。

時間単価については、新規の仕事では適用させていますが、これまでお世話になったお客様にはそれほど厳密には求めていません。それでも、最低限の料金というものはありまして、このところはその料金で折り合いが付かなくなってきています。

 

基本は時間(日)単価×稼働時間(日)

稼働時間といっても、直接お会いして助言することばかりでなく、相手のために資料を作る時間も含まれます。フランチャイズ本部構築については、月何回と決めた顧問料にプラスした金額にしていますが、作業分も含めています。この仕事については、アドバイスするだけでは十分ではないからです。

同じように、事業計画の作成や収支シミュレーション等の作成についても多少の上乗せをしています。コンサルタントは助言するのが仕事ですが、一緒になって手を動かして成果物を作って行くことが自分の差別化要素だと考えています。成果物の作成には時間もかかりますので、価値を感じていただきたいと思います。

計画などをポンと出してしまうと当たり前のように考え、特に価値を感じてくれないお客様もいますし、全く関係ない税理士さんに見せて確認する方もいます。計画の作成は本当に深く入り込まないとできませんので、他の専門家に見せても理解できないと思いますが。

 

独立開業していろいろな仕事をしてきましたが、段々と自分の軸が固まってきたのを感じます。自分の価値を高めて、価値を理解してくれる方のご支援を進めていきたいと思います。

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・創業:創業資金を確保するための事業計画を作りたい

・新事業挑戦:新しい事を始めるための計画を作りたい。事業評価を行いながら失敗しないように取り組みたい。補助金や融資など、これからの事業に必要な資金を調達したい

・多店舗展開、フランチャイズ:これから事業を大きくしていきたい。組織を急拡大したい

こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。まずはご相談だけでも問題ありませんので、お気軽に問い合わせていただければ。何らかのヒントはご提供できると思います。

 

あとがき

先週水曜日から4日間研修に入っていたので、今日は「浦島太郎」状態でした。月末月初にまとまった仕事が入ると大変です。