後継ぎ支援が必要な理由①後を継いだ際に軋轢が出てくる

自分は父が自営業でしたので、事業を継ぐ、継がないということを意識して育ちました。
自分が後を継がなかったのは、向いていないというのもありますが、責任の大きさに尻込みした面もあります。
後継ぎ支援では、経営を引き継ぐ後継者をサポートします。

 

経営者のだいご味

社長というと、一般的には時間の自由、お金の自由が連想されます。
経営者の仕事は会社の仕事が回っていれば良いのですから、従業員のみなさんが仕事できる環境を作ってあげれば、後は自由です。

例えば、河川敷で午後からゴルフをハーフで回ると、ある程度の確率で経営者の方とご一緒します。
午前中で仕事の段取りを付ければ、午後は会社にいなくても済み、終業の時間に戻ってきていれば問題ありません。

 

経営者の責任

一方で、自由の裏側には「責任」が付いて回ります。
経営者の責任は、お客様への責任、従業員への責任です。受けた仕事はきちんとこなさなければダメですし、従業員の雇用は守らなくてはなりません。
今は変化の時代というか、お客様の要望や競合他社の状況が刻々と変わりますので、状況変化を読みながら次の打ち手を考えていかないとなりません。

 

後を継ぐタイミングで軋轢が生じる

お客様にしても、従業員にしても、経営者に対しては表面上では従います。
これまでの貸し借りをトータルすると我慢しなくてはならないことがあり、「これまでお世話になったからな」と考えるのが普通だからです。

一方で、経営者が変わった時には、これまで表面に出てこなかった要望事項が出てきます。そして、後継者自身も経営者として目線を上げていかないとなりません。
サラリーマン社長であれば、社長になるまでに準備することができますし、周りを固める人材とのすり合わせもある程度の時間を経て行うことができます。

スモールビジネスの後継者の場合は、社長=責任者とそれ以外という構造になります。
責任者になった途端、十分に分かっていなかったことが降りかかってきたり、取引先や金融機関からは全権限を持っている人として
扱われるようになります。

 

軋轢への解決策

創業社長には、何もない所からビジョンを持って事業として発展してきたという実績があり、それによってカリスマになります。
古くからいる従業員はそのことを分かっているので、多少の軋轢があっても大したことにはなりません。

後継者の場合は、単に引き継ぐのではなく、新たに「自分の事業」として整備していくことが必要です。
商品自体は変わらなくても、先代とは異なる完成でバージョンアップするとか、お客様との関係を作り直すとか、事業そのものを後継者のものとして作り直すことが解決策になります。
もちろん、社長になったとたんに急激に方針を変えてしまうと周りも戸惑いますので、3年、5年の計画を立てて推進していくことが必要です。

また、経営者として理解しておいた方が良いことは沢山ありますので、徐々に学んでいくと良いでしょう。

 

こうした、後継者のサポート役となる右腕役は重要です。
当社では後継者の引継ぎ準備、引継ぎ後にも継続的にサポートしていますので、ご興味がありましたら、セミナーにお越しください。

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お読みくださり、ありがとうございました。

 

あとがき

月曜日から3日間の予定で静岡県にいます。静岡県は温暖でご飯もおいしくて、滞在の度に太ってしまいます(汗)