後継ぎ支援をコンサルメニューに追加します

中小企業診断士として独立開業してから10年経ちました。自分も今年で50歳になりますので、原点に戻ろうと考えました。

 

自分も実家の後継ぎでした

自分は自動車の整備工場を営む両親の元、長男として生まれました。小さい頃は家で「住み込み」で働くお兄さんたちに囲まれながら、一緒にご飯食べて、お風呂にも入りました。父はもちろん、母も毎日遅くまで仕事していましたし、父は週末もちょこちょこ仕事していました。

そんな家庭で育って、お客さんや従業員の皆さんに言われることは「将来、この仕事継ぐんだよね」ということでした。

 

仕事には向き、不向きがある

そうは言っても、小さいときから自分には難しいなと思っていました。自動車の修理だと体力が必要だし、手先が器用でないとならないのですが、自分はどちらも持っていませんでした。子供のころは体も弱く、工作関係も苦手でした。当時はやっていたガンダムのプラモデルですが、作るのも塗装するのもうまくいかず、同じものを2つ買って、2回目でようやく普通に作れていました。凝り性だから、プラモデルを買うことには夢中でしたが、作るのは好きではなかったのです。

 

自分の実家は廃業してしまった

父の仕事については、ピーク時には従業員が5名いましたが、自分が大人になってからは父ともう1人だけでした。もう1人の方も、若い人ではなく、いつ引退しても良いような方が手伝いにくるという感じで、昔の勢いはなかったです。廃業する20年前に弟が継ぐために勤めていた会社を辞めたのですが、結局半年で喧嘩別れしてしまいました。

自分は間接的にでも父を助けてあげようと、中古車買取のフランチャイズ本部に職を得たのですが、結局、父が体調を崩して廃業することになりました。最後の何年かはお客さんとのトラブルも多数あり、あちこちに迷惑かけていたことも分かり、寂しい気持ちでの幕引きになりました。

 

後継ぎを支えたい

実家が自営業をしていると、そこで生まれ育ったことで、「継ぐのか継がないのか」という選択に迫られます。今や、個人商店だと衰退していく一方なので、実家が商売をしていても「継がない」という選択は大いにありです。

ただ、実家が商売をしていることを活かすことができれば、ゼロからスタートするよりも有利な条件で商売を始めることができるのも事実です。多少でもお金になる事業があり、従業員や金融機関とのつながりがあれば、多少のリスクを背負って新しいことを始めることができるのです。

 

自分が中小企業診断士として独立開業することを選んだのは、自分の置かれた環境に似た後継ぎをサポートしていきたいという気持ちからです。

事業承継という言葉では括り切れない、後継ぎのサポートという仕事をこれから作っていこうと考えています。

 

 

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あとがき

2月なのに好天で、素手で自転車通勤しても平気でした。顧問先のある静岡は明日23℃まで上がるとか。ゴルフやるには丁度良いような。。。