最近、小売店の支援に入りました。日々の忙しさで、売れているもの、売れないものを把握できていないということでした。
売れ筋の把握
店舗でも自分のようなコンサルティングビジネスでも、売れ筋、死に筋があります。「8割の売上を2割の商品が稼いでいる」と言われることも多いのですが、どの商品が売れ筋の2割なのかを把握することは非常に重要です。
通常のお店では、商品を陳列するスペースが限られますので、売れない商品は処分してしまって、売れる商品を並べる方が、店舗の効率が上がります。
ABC分析
商品毎の売上を売上の大きい順に並べ、上位7割をしめる商品がA、7−9割がB、それ以下がCとして並べると、Aの商品は余り多くないことが分かります。
イメージとしてはこんな感じです。AとBは売れ筋なので、この商品は切らしてはいけません。
ABC分析の効用
ABC分析をすることで、売れる商品を把握し、その商品を軸に売り場作りをすることが可能になります。
Aのグループの商品は売れ筋なので、在庫を切らさないよう心がけます。一方、Cの商品はそれほど売れませんので、陳列する1つの在庫があれば十分で、売れてしまったら、それ以降はおかなくても良いかもしれません。
このように、売れる商品を意識して、在庫を抱えておくことが重要です。
売れ筋把握をしていない小売店
このように書くと、売れ筋を把握していない小売店なんてあるのか?と思うかも知れません。ただ、実際には把握していないお店は沢山あります。
・良い品があったら仕入をして、その後は放置している店
・市場から買い付けてきて、全部売り切るので売れ筋把握の必要がない店
・販売量を管理する仕組みがなくて、管理できていない店
以前、診断に入ったお店では、売れ筋把握をしようとしていたのですが、3台あるレジのうち、POSが入っているのは1台だけでした。これだと管理してもあまり意味はありません。
現状を把握しているから次の手を打つことができます。品物を陳列して販売しているお店であれば、販売管理は十分に価値のあることです。繁盛店作りの第一歩と考えて取り組んだ方が良いと思います。
◆自己紹介
私、山下哲博はサービス業や流通業の小規模事業者向けのビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
・フランチャイズを中心とした創業
→本部選びや創業時の計画、創業時の融資獲得
・フランチャイズ化とのれん分け
→多店舗展開、店舗の収益力向上
・補助金や融資などの経営計画づくり
→認定支援機関として、補助金の計画作成や日本政策金融公庫と連携した
融資サポート
これまで経験してきたことを元に、難しいことを分かりやすく、経営者のこれからの道筋が明確になるよう、サポートさせていただきます。
あとがき
今日の午前中はポカポカ天気。調子に乗ってコートを着ないで外出したら急に寒気がおそってきました。この時期は体調管理が大変です。