10月中に国会で平成28年度の補正予算が付いたことから、ずっと公募待ちになっていた「ものづくり補助金」が本日、11月14日に公募されました。
ものづくり補助金
この補助金ですが、正式な名称は「革新的ものづくり・商業・サービス開発支援補助金」です。ただ、製造業の方の申請が多いため、「ものづくり補助金」という呼び名の方が一般的です。
製造業だと、設備投資をすれば競争力の向上に直結するので、申請をしやすいという事情もあります。
ものづくり補助金の上限金額
今回は、補助金の上限が3種類設定されています。
・IT活用 上限3000万
→第四次産業革命に向けて、IoT、AI、ロボットを活用して、革新的ものづくり・商業・サービス開発を支援
・一般型 上限1000万円
・小規模型 上限500万円
→経営力向上に資する、革新的ものづくり・商業・サービス開発を支援
補助金上限を上げる取組
上記の補助金上限については、「雇用・賃金拡充の取組」をすれば、上限金額が引き上げられます。
・雇用増、かつ5%以上の賃金引き上げをすれば、上限を倍増
→全従業員の平均賃金5%増加、雇用者の維持・増加
・最低賃金引き上げの影響を受ける場合、補助上限を更に1.5倍。
→雇用増、5%以上の賃金引き上げをした上で、従業員の最低賃金グループ(従業員のうち、賃金が低い下位10%の従業員グループ)の平均賃金10%増加
ただ、この補助金上限については注意事項があります。応募するときにどのように実現させるのかを記入するだけでなく、「実績」としての確認があります。万一、計画に記載した内容と実績が異なる場合には、補助金上限額引き上げは取り消されますし、虚偽などの不正が発覚したら補助金交付の決定自体が取り消しになります。
補助金を獲得して会社を大きくする
この補助金は、会社として成長戦略を描いた上で、会社を成長させるための取組に対してお金が出てきます。認められる経費としては、機械装置、技術導入、専門家経費、運送費の4項目が認められ、「小規模型」だと試作品開発の原材料等の購入や外注加工費の支出が認められます。
逆に言えば、500万円とか1000万円といった補助金を使い切るには、機械装置を買うことが効率が良く、その他の経費だと大した金額にはなりません。
この補助金は希望する事業者が多く、採択率は3割程度です。単に設備を買うだけの計画でなく、計画を読んだ人が「なるほど」と思える計画を作成することが、採択の近道です。
今回のものづくり補助金については、早々と依頼が来ていまして、自分が対応出来そうなのは後1件程度です。もし、ご興味がありましたら「お問い合わせフォーム」よりご連絡ください。
◆自己紹介
私、山下哲博はサービス業や流通業の小規模事業者向けのビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
・フランチャイズを中心とした創業
→本部選びや創業時の計画、創業時の融資獲得
・フランチャイズ化とのれん分け
→多店舗展開、店舗の収益力向上
・補助金や融資などの経営計画づくり
→認定支援機関として、補助金の計画作成や日本政策金融公庫と連携した
融資サポート
これまで経験してきたことを元に、難しいことを分かりやすく、経営者のこれからの道筋が明確になるよう、サポートさせていただきます。
あとがき
今日は出張の合間の1日でした。出張が続くと、我が家は良いなと改めて思います。