私の乗っている車は諸々の事情があって、13年前のトヨタ車です。車には純正のカーナビが付いていますが、道路が最新のものに対応していないので、不便を感じることがあり、スマホをカーナビ替わりにしています。車載ホルダーを使って本格的に使うようになって2ヶ月、使い勝手を記してみます。
無料のカーナビアプリ
Googleマップが使いやすいという声もありましたが、自分はYahooカーナビを使っています。運送業で毎日運転している弟に聞くと、周りの運転手もAppleのマップ、Googleマップ、Yahooカーナビの利用率が高いそうです。運転手からすると、自分の車ではないので、車には古いカーナビしか無く、スマホのナビを併用して使っているということです。自分も古い車に乗っているので、全く同じ状況です。
なお、NAVITIMEなどの有料アプリもありますが、わざわざ有料のアプリを入れるほどではないかなというのも、弟も同じ意見でした。
スマホカーナビの良い所
何と言っても、地図が最新なのが素晴らしいです。首都高で言えば、今年3月に中央環状線が品川方面に開通して、首都高の流れが大きく変わりました。どちらを通った方が早いのかが正確に出てくるので、非常に有り難いです。Yahooだと、VICSを受信するので、渋滞情報も正確です。車載のナビでも渋滞地点を把握したり、渋滞回避の機能がありますが、道路情報そのものが正しい方が正確な案内になります。
また、目的地の検索はスマホの方が早いです。施設名を適当に入れるとそれらしき施設が出てきます。車に乗る前に目的地を設定しておけば、車に乗ってからすぐにナビを起動して車を走らせることができます。それと、画面上の操作で縮尺がすぐに変わるのでルートの全体像を把握するのも楽です。
スマホカーナビの難点
もっとも、スマホをカーナビ替わりにするには、難点が2つあります。1つはバッテリーです。画面を付けっぱなしにして、GPSで現在地を把握しつづけるので、スマホのバッテリーがみるみる減っていきます。自分は1年使用したiPhone6を使っていますが、1時間でバッテリーが30%減ります。片道1時間のところへ往復すると60%減ってしまいますので、シガレットソケットから充電するようにしています。
もう1つはパケットを使ってしまうことです。大まかな感覚ですが、1時間で0.3G使ってしまうので、料金プランに余裕がないと追加でパケットを購入することになってしまいます。私が使っているauでは、0.5Gで500円ですので、頻繁に車に乗る人には向いていません。
今後の車載の情報機器について
2012年ころにカーアクセサリーメーカーを取材したことがあります。当時、その会社は車内のアクセサリーにとどまらず、PND(Portable Navigation Device)というジャンルのカーナビも作っていました。その時に担当者の方がおっしゃっていたのは、「スマホはバッテリーに限度があり、パケット代がかかる点もあるので、スマホが完全にカーナビの替わりになることはない。ただ、デバイスの価格は下限に来ているので、これ以上の価格競争に巻き込まれるようであればPNDからは撤退することになる。」ということでした。
そのメーカーはその後カーナビからは撤退しました。格安のPNDが1万円を切っていることを考えると、安定して3千円から5千円で販売できる車載ホルダーの方が利益率も高いでしょう。
レクサスや輸入車の上位車種では純正のカーナビが装着された状態で販売されていますので、自動車メーカーにとっては地図の更新は収益源になることでしょう。一方、軽自動車やコンパクトカーでは高値の据え置きカーナビを付けずに、安価なPNDとスマホアプリが分け合うことでしょう。パケット代についても、SIMフリーの端末を購入してMVNOのSIMカードを差し込めば済むので、ライトユーザーであれば問題ありません。
個人的にはiPad miniのSIMフリー端末を購入して、より便利なカーナビ環境を作ろうかと検討しています。
私、山下哲博はフランチャイズを専門分野とする、小規模事業者のビジネスサポーターです。創業やフランチャイズを含む多店舗展開、店舗の売上向上など、サポートしております。週末については日々の生活の中から自分の興味のある分野について書いています。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
あとがき
午前中は府中市の美術館に行ってきました。マリー・ローランサンのパステルカラーの絵画に至までの変遷が分かるような展示になっていて、とても面白かったです。