フランチャイズ事業者の資金繰り

先週、大阪でフランチャイズセミナーをしたとき、資金繰りのリアルな話が一番興味を引きつけていました。資金繰りについて思うところを書いて見ます。

 

破綻してしまったデイサービスFC加盟者

セミナーで最後に話をしたのが、この話です。

http://2015112445.tmp.que.ne.jp/post-784/

結論から言うと、以下3点に要約されます。

①デイサービスを立ち上げるまでには相当の期間がかかる

②介護保険サービスの場合は売上が立っても入金は最短で2ヶ月後になる

③そもそも、施設が出来たからといってすぐには集客できない

 

ということで、しばらくは赤字経営が続きますし、売上の入金も後になるので、相当慎重に資金計画を立てておかないと危ないのです。

 

教科書の資金繰り

ある税理士とお話をしたら、このようにアドバイスされました。

・売上の資金回収を早く

・在庫は極力置かない

・支払いはなるべく後で払う

 

確かにその通りですが、支払いを送らせたら信用問題になりますし、お金を払う相手の方が強いので、売上の回収を急がせるにも限度があります。

特に、フランチャイズ加盟店であれば、お金がいつ入金されるか、支払いがいつにあるのかは本部が作ったビジネスモデル通りにしかいかないので、こういった小手先のことでは改善できません。

 

資金繰り計画を立てる

ポイントは、

①事業立ち上げ費用を多く見積もる

②オーナーの生活費は分けておく(事業資金には手をつけない)

③店舗解説時点から赤字の期間までのキャッシュアウトを予測する

(当初の予定と比較して、多少赤字期間が延びても良いように計算しておく)

下の図の場合は、6ヶ月目で黒字に転換する店舗の例です。

黒字に転換するまでに赤字が積み上がりますので、積み上がり分を予測します。

スクリーンショット 2015-10-27 9.15.58

④入金額と支出額の計画を立てる

月初にいくらお金があるのか、当月の入金と支払いの予定をたて、月末にいくらのお金が残るのかについて計画を立てます。

 

資金は多めに用意しておく

資金繰り計画を立ててみると、案外お金が出ていくことに気がつくと思います。そのためにも、お金は沢山用意しておきましょう。創業時には自己資金額によって融資額が決まりますので、手元現金を用意しておくこと、これまでの業務経験の延長にある事業で独立開業することがポイントになります。

創業の時にはお金を借りることができますが、事業を始めてしまうと、最低でも2期は決算をしないと追加融資は受けられません。

事業を始めてからお金のことで苦労すると、事業どころではなくなってしまいます。落ち着いて事業を始めるためにも、資金は多めに確保しておきましょう。

 

資金計画や資金繰りのことについては、専門家に一度相談した方が良いでしょう。商工会や地方自治体の創業相談などで専門家のアドバイスをいただいておくことをお勧めします。

 

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私、山下哲博は資金調達サポートとフランチャイズを専門分野とする小規模事業者のビジネスサポーターです。企業の成長戦略をサポートすることで、地域にビジネスの芽が定着できるようお手伝いしています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

ヒト、モノ、カネ、情報などが、いわゆる「経営資源」になります。フランチャイズに加盟すると、モノと情報は得られますが、ヒトとカネについては経営者が用意しなくてはなりません。どちらも一朝一夕では用意できませんので、事業を始めることを前提に長期ビジョンを立てて準備されてください。お手伝いできることがありましたらお手伝いします。