フランチャイズ加盟は起死回生の策ではない

最近、相談を受けました。「300坪の遊休不動産があり、それを活かしてくれるフランチャイズがないだろうか?儲かるのであれば、事業内容は何でも良い」と。どうやら、大口の取引先を失ってしまい、どうやって事業を存続させようか頭を抱えているようです。アドバイスさせていただいた内容を中心に記してみます。

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フランチャイズに加盟するということ

フランチャイズの原則は、本部からノウハウを提供してもらい、加盟者が自分の手で事業を行うということです。土地だけでなく、その事業に従事する人がいなくては、フランチャイズに加盟したビジネスを推進していくことができません。

「事業は人なり」といいますが、フランチャイズ事業が成功するかどうかは、その事業を引っ張っていく方の力量にも左右されるのです。

 

どういうフランチャイズに加盟するか

フランチャイズに限らず、新規事業の成功の可否は、新規事業と既存事業とで関連がある方が成功確率が上がります。既存のお客様に新しい商材を販売する、又は既存商品の見せ方を変えて新しいターゲットを開拓する等、何かつながりがあった方が、これまでの経験やノウハウを活かすことができるのです。

フランチャイズに加盟すると、新しい商売のネタをもらうことができるのですが、そのネタを有効に活用出来るかどうかについても、担当する方の経験や意欲によって成果が異なってきます。そのためにも、これまでの事業内容と関わりがある内容のフランチャイズから検討するべきです。

 

フランチャイズで起死回生を狙えるか

フランチャイズに加盟して新しいビジネスを手がけること自体はよくあることであり、成果を出している企業も沢山あります。そして、これまでの事業と関係ない新分野でも上手くいっている例は多くあります。

しかし、一か八かで新規ビジネスに飛び込むのは上策ではありません。全くの新規分野に飛び込めるのは「失敗が許される」段階であり、起死回生を狙うのであれば、事業内容をじっくりと検討し、ある程度成功を見込める業種・業態に絞るべきでしょう。

 

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私、山下哲博は資金調達サポートとフランチャイズを専門分野とする小規模事業者のビジネスサポーターです。企業の成長戦略をサポートすることで、地域にビジネスの芽が定着できるようお手伝いしています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

今日、明日は東京・池袋でフランチャイズフェアの展示会です。自分は明日、セミナーに登壇します。池袋のサンシャインシティで開催されていて、入場料は無料です。お時間がある方はどうぞ。