政府の中小企業支援施策は、「頑張っている中小企業を評価し、サポートしていく」という方針に変わりました。何回かに分けて補助金サポートについて記してみます。
小規模事業者の課題
小規模事業者とは、卸売・小売業、サービス業では従業員5名以下、その他の業種だと従業員20名以下の会社、個人事業主が対象になります。私自身、中小企業診断士として一人でやっている個人事業主ですので、小規模事業者に当てはまります。
私自身そうなのですが、現状で手がけているプロジェクトに関わっていると目一杯になってしまうことが多く、プロジェクトが切れたときに備えた営業活動は手薄になりがちです。次を見据えた販売促進活動というのが、小規模事業者にとっては課題といえそうです。
販売促進活動をサポートする、小規模事業者持続化補助金
この補助金は、次を見据えた販売促進活動をサポートするものです。自分がフルに関わった計画では、製品を更によくするための投資だったり、ホームページの充実だったりという内容でした。この補助金は頑張っている中小企業に広く浅く補助金を出そうということで、1社当たりの補助金は最高50万円です。補助金をもらうためには最初に事業者負担で何かを行い、それが実施されたのを前提に3分の2の補助金が後から入ってくる仕組みになっています。そのため、50万円の補助金をもらうためには75万円の取組をしなくてはなりません。
もっとも、①雇用を増加させる取組、②従業員の処遇改善に取り組む事業者、③買い物弱者対策の取組、の3つの事業については補助金の上限が100万円に上がります。
来年度予算の見込み
この補助金については、平成27年度は2回実施されました。来年の平成28年度についても、既に概算要求に上がっています。
平成27年度は68.1億円の予算だったものが、平成28年度は110億円ということで大幅に上積みされて要求されています。この額通りに行くかは分かりませんが、国としては小規模事業者の底力を上げるための施策に力を入れていくということです。
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私、山下哲博は店舗ビジネスの発展支援と資金調達サポートを強みとする、小規模事業者向けのビジネスコンサルタントです。難しいことを分かりやすく、経営者の右腕になるべく帆走型のサポートを行っています。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
あとがき
今年も実質残り3週間となりました。まだまだ、やり残したことが沢山ありますが、区切りですので仕方ありません。密度の濃い毎日を過ごそうと考えております。