週末の日曜日、どうしても見たい映画があったので、妻と見てきました。ぞくぞくする位、面白い映画でした。

山口小夜子さんというモデル

この方の現役バリバリの頃という記憶は無いのですが、1983年頃まで資生堂と専属契約をされ、ずっと広告のモデルをされていました。そして、パリコレのトップモデルとしても活躍されています。山本寛斎さんや高田賢三さんといった日本人のデザイナーだけでなく、サンローランやゴルチェなどにも重用されています。

自分は子供の頃から可愛がってくれた叔母が同じ名前だったので、名前だけは強く印象に残っていました。

モデル＝表現者であること

この映画を見ていると、若い頃は、自分は役者ではないと言って、演技を要求されるときには拒否されていたようです。しかし、50歳近くなっても、モデルとして表舞台に出ることがあったようですが、その時のたたずまいは役者というか表現者でした。

若いときは素のままで出てきて、おかっぱ頭と切れ長の眼で一世を風靡出来たのでしょうが、それは若いときだけで、後は努力して同じイメージを保ち続けていたようです。

実は本人の眼は丸かった！

山口小夜子さんというと冒頭の切れ長の眼が印象に残ります。そして、「クールビューティー」という、その後の日本人モデルのひな形になった印象があります。

しかし、本人の素顔の眼は丸いのです。モデルとして服をまとったときに表情が決まるというか、努力して作っている表情なのです。ある意味、歌舞伎役者のようだと感じました。

そして、57歳で亡くなったのですが、晩年はモデルだけでなく、身体を使った表現にチャレンジしたり、ミュージシャンとコラボしてみたりと、様々な活動にトライされていました。そして、要望は衰えずに綺麗なままでした。亡くなった時は突然の事だったようですが、表現者としてトップランナーのままでした。

1970年代というと東洋人に対する偏見が強い時代であったと思いますが、その頃にパリでトップモデルとして認められるというのは本当に凄いことです。

「美しくあることは苦しいこと」と親しい方には話しておられたようで、山口小夜子さんの覚悟が伝わってくる言葉です。自分も日々努力して頼られる存在でありたいなと感じました。

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最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

あとがき

映画を見た妻が「切れ長の目つき」は意識して作れるのか？と鏡を見て試したところ、変なしわが出てしまい、全くダメだったということです。顔の筋肉を鍛えるというか、表情を作るための準備をしていないとできないとコメントしていました。