次回の事業者持続化補助金の募集受付が始まりました。
問い合わせもいただいておりますので、次回予定されているものづくり補助金ともどもポイントを説明いたします。
事業者持続化補助金
コロナ禍で売上が減少した事業者が、新分野展開や業態転換などの「事業再構築」を行う際、建物費や機械設備・システム費などの投資に補助金が出るものです。
内装工事などの建物費用にも補助金が出るというのは画期的です。
次回分はすでに受付開始され、3月24日が締切になります。
1.補助金の額
○通常枠:2,000万円まで(従業員20人以下)、従業員21-50人なら4,000万円
(共通の売上要件)2020年4月以降の連続する6か月間のうち、任意の3か月の合計売上高が、コロナ以前(2019年又は2020年1月~3月)の同3か月の合計売上高と比較して10%以上減少していること等
(共通の事業再構築要件)新分野展開(新市場向け、新規顧客向けの新事業をスタート)、業態転換(製造・提供方法の変更、商品の新規性など)
《要件追加》
○回復・再生応援枠:2021年10月以降のいずれかの月間売上が30%以上減少
○緊急対策枠:2022年1月以降の連続する6か月のうち、任意の3か月の合計売上高が2019~2022年の同じ3か月間と比較して10%減少
2.前回より採択されやすいかも
前回(1月13日締切)と内容の変更はありませんが、前回までは不採択だった事業者が再トライできたのに対し、今回は再トライが無いので採択可能性が上がるかもしれません。
→前回は1月13日締め切りに対し、その前の募集結果が前年の12月16日に発表されていたので、前回の落選理由(審査員からのレビュー)を確認して、指摘されたところを直して再申請できました。
今回は3月24日の締め切り段階では「前回の結果が発表されない」とアナウンスされていて再挑戦がない分、申請数が減りそうです。
3.狙い目
この補助金の目玉は「既に投資済み」の内容にさかのぼって申請できることです。
現在募集中の内容では「2021年12月20日以降」に投資しているものが対象になります。
その次以降も事業再構築補助金は継続されますが、年度が替わるのでさかのぼれる期間が見直されると予想されます。
ものづくり補助金
新たな生産ラインの構築やサービス提供方法の変更に対する設備投資に出る補助金です。
次回は3月24日から受付開始、4月19日が締切です。
1.概要
通常枠は750万円まで(従業員5名以下)、1000万円(6-20人)、1,250万円(21人以上)と従業員数によって補助金の額が異なります。
ものづくり補助金は「機械装置・システム構築費」以外は経費の補助上限があるので、設備投資に対する補助が中心です。
2.注意点
現在の業務プロセスに設備が入るので、生産性向上するのは「当たり前」。その分を賃上げに回すという考え方になります。
→会社全体の付加価値額(営業利益+人件費+減価償却費を年率平均3%アップ、給与支給総額を年率平均1.5%アップかつ地域の最低賃金よりも+30円にすることが必須。
事業再構築補助金のような「事前着手制度」はなく、あくまでも補助金申請が採択され、その後の交付決定をクリアしてから発注する必要があります。
3.狙い目
大幅に賃上げすることで、補助上限額が上乗せになります。従業員5人以下だと100万円上乗せの850万円ですが、21人以上だと1,000万円プラスの2,250万円になります。
給与支給総額を年率6%増加とハードルが上がりますが、従業員採用の競争も激化していますので、自然に達成できる業界もあるかと思います。
補助金サポートのスケジュール
当方の新規受付ですが、以下の通りです。
・事業再構築補助金 2月10日まで
・ものづくり補助金 3月24日まで
前提:
・GビズIDプライムを締め切りまでに取得可能(申請から取得までに1か月程度必要)
・電子申請に対応できる
・補助金で購入する内容が決まっている
・補助金入金は投資実行後になり、投資額全額を調達できる
かなり分かりづらいかと思いますので、当方でも「中小企業支援施策の解説セミナー」や「自分でできる補助金申請書作成セミナー」でも説明したいと思います。こういった補助金を活用できれば、競争力向上に直結しますので、是非ともご検討ください。
《あとがき》
来週は大寒波が来るとか。
ゴルフの予定が入っているので、どこまで寒くなってしまうのか、少し心配です。