店舗ビジネスの前提は店舗立地、足を使って良い物件を探す

食べ物を販売するお店を開業したいという方が相談に来られました。食べ物の味を強調する相談者に対し、店舗立地の重要性を助言しました。店舗立地を間違えると、その商売自体が成り立たないからです。

店舗立地の重要性

店舗ビジネスは、店舗を構えて、一般の通りがかりの方に店内に寄ってもらう必要があります。そのため、3つのことに留意する必要があります。

・店舗を構える場所に沢山の人が来る可能性がある(商圏)

・遠くからでも店舗の存在を分かるようにする(場所の視認性)

・ターゲットとする方が目の前を通る(店舗前の通行量)

店舗立地を間違えて費用が過大になると・・・

店舗の家賃が想定より高くなってしまうと、固定費負担が重たくなり、黒字化するのが困難になります。バブル期に開業した旅館などが建物への過大投資がたたって、黒字化できずに倒産するという話もありました。

賃貸物件だと投資が過大ということは無いと思いますが、内装工事費用がかさんでしまって、仕入に使うはずの手元資金に余裕が無くなって、追加で資金調達するという話はあります。

 

店舗立地を間違えてターゲット客が来ないということも・・・

20〜30代の独身女性をターゲットにした店舗であるにもかかわらず、実際には既婚のファミリーが多い地域だったり、若い女性の流入が鈍っている地域に店舗を構えてしまうこともあります。そうなると、来店客を確保するには他店舗を既に使っている方にスイッチしてもらうことが必要になり、新しく構えた店舗が安定した集客ができるようになるまでに時間がかかります。

小売店であればコンビニエンスストアなどがありますので、「なんでもある」店舗では成功はおぼつきません。特色のある店舗を作るためには、ターゲットを明確にして、ターゲットのための品揃えが必要になります。

 

店舗立地を判断するには現地に足を運ぶ

フランチャイズだと、本部が売上シミュレーションなどを作るケースがあります。ただ、シミュレーションには、現地の状況が十分に検討されていないことが多いです。成功の確率を上げようと思ったら、現地に行って通行量や通行している人の特徴などを見て確認するべきです。

また、実際の家賃と相場の額は異なりますので、物件探しに置いても実際に不動産屋に行って確認する必要があります。

 

店舗ビジネスで創業をご検討の方には様々な助言ができますので、思わぬ失敗の確率を減らすことが出来ます。是非ご相談ください。

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・これから創業したい

・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい

・フランチャイズに加盟してみようかと考えている

こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。

 

あとがき

今週は日曜日からがっちり仕事していましたので、今日はお休みの予定でした。結局、いろいろと予定が入ってしまい、夕方少しだけ早く上がって気分転換しました。