エンターテイメントは「事前期待」のコントロールが重要〜40年前の猪木VSアリを観て

異種格闘技の先駆けでもあった、猪木VSアリ戦は世紀の大凡戦だったと言われていました。当時の映像は見ていなかったので、昨晩の特番で初めて映像を見たのですが、今観ると面白かったです。

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事前期待について

エンターテイメントについては、前もって宣伝を見たり、口コミだったりで、それを経験する前に、「きっと・・・な展開なんだろうな」「こういうことを経験できるんだろうな」等、事前に期待を抱きます。

そして、事前に期待していたよりも面白く感じた、素晴らしい経験ができたということであれば、「事前期待<実際の経験」となり、大変満足して帰ることができます。逆に、期待していたよりつまらなければ大いに失望されます。

これは、エンターテイメント、音楽のLIVE、宿泊などのサービス業、いずれも同じです。

 

猪木VSアリ戦を観て

この一戦については、直前になってルール変更が相次ぎ、投げや関節技、チョップやタックルなど、プロレスラーとしての攻撃手段が限定されたと伝えられています。そのため、猪木はずっと寝たままで、相手の足を下から蹴るしか攻撃手段が無くなったようです。猪木がマットに寝ながらローキックの攻撃に専念したことで、ボクサーであるアリにとっても有効な攻撃手段がなく、両者がかみ合わずに終わっています。ただ、猪木のキックはしっかりと当たっていましたので、アリの足は内出血で腫れ上がっていましたが。

今だと総合格闘技のルールがありますので、一方的に寝たままというのは許されません。その分、関節技などの他の攻撃手段を認めているので、エンターテイメントとして見応えがある試合になります。もちろん、ボクサーもパンチ以外の攻撃手段をある程度は身につけ、寝ている相手の頭を蹴るなど、両者に攻撃手段が認められれば、15ラウンドも平行線が続くことはありません。

 

事前期待をコントロールする

今だと、インターネットなどで、エンターテイメントを経験する前に、観客に対して、何を楽しめるのかをある程度知らせることができます。また、誰も観たことがない異種格闘技戦を見せるのであれば、前座の試合を組むでしょう。そして、前座の試合との比較で、世界チャンピオンの試合はすごいんだという演出をするでしょう。

自分が、猪木VSアリを今観るとすごい試合だったと感じるのは、格闘技のイベントを何回も観たことがあり、その比較で凄いと感じられるからです。比較になるものが無い状態で、立ちの打撃と寝ての攻撃を狙う両者の試合を観ても失望するばかりでしょう。

 

自分はコンサルタントですが、相手は自分の会社のために何をしてくれるんだろうという期待感と不安感があります。自分はホームページを開設しサービス内容や自分の実績や価格をのせていますし、普段の活動や考えていることをブログに掲載しています。

コンサルタントをするのは自分にとっても不安が大きいものです。事前にご相談いただき、お役に立てる、立てないの判断をしてから、実際にお見積もりなどに入りますし、見積もるときは何に対する対価なのかをお示しするようにしていますので、ご安心ください。

 

 

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私、山下哲博は店舗ビジネスの発展支援と資金調達サポートを強みとする、小規模事業者向けのビジネスコンサルタントです。

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難しいことを分かりやすく、経営者の右腕になるべく帆走型のサポートを行っています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

今回、格闘技のことを書きましたが、実際は年末に観る程度で、それほど詳しいわけではありません。プロレスについても詳しい訳ではありませんが、異種格闘技というジャンルを切り拓いたアントニオ猪木には興味があります。