小規模事業者持続化補助金、2次募集は申請書のレベルが上がっている

今年で4年目になる小規模事業者補助金、補助金の額は50万円で少額ですが使い勝手が良くて人気がある補助金です。

小規模事業者持続化補助金

この補助金は小規模事業者(流通業とサービス業は従業員5名以下、それ以外の業種は従業員20名以下)が計画を立てて、計画に沿って地道に販路開拓に取り組む際に補助が出るものです。

特徴としては、様々な用途に使えることです。例えば、ものづくり補助金であれば、実際には何か設備を導入する必要があり、その他の費用経費は設備導入額の半分まで等制限があります。小規模事業者持続補助金では金額が小さい代わりにそういった制限がありません。

 

小規模事業者持続化補助金の経費内容

この補助金では使える経費が13種類あります。

・機械装置 事業に必要な機械設備

・広報費  宣伝物の制作、広告媒体に支払う費用

・展示会出展費 展示会出展に参加するための費用

・旅費   情報収集や調査、販路開拓に必要な旅費

・開発費  試作品やパッケージ開発に支払う費用

・資料購入費

・雑役務費 臨時のアルバイトに支払う費用

・借料   事業に必要な機器のリース・レンタル費用

・専門家謝金 事業遂行のため専門家に支払う謝礼

・専門家旅費 専門家に支払う旅費

・車両購入費* *買い物弱者対策に取り組む事業で車両購入費用

・委託費  事業遂行に必要な業務(自ら行うのが困難なもの)の一部を外部委託する費用

・外注費  事業遂行に必要な業務(自ら行うのが困難なもの)の一部を外部発注する費用

 

申請書のレベルが高くなっている

自分は商工会議所の仕事もしているので、多数の方の申請書を見せていただきアドバイスしています。そこで感じているのは、事業者が申請書の作成に慣れてきているということです。

以前は、申請書に求められている項目が網羅されていないことが多かったのですが、最近はそういった「抜け」はなくなりました。そして、申請書に求められていることが簡潔に記されているものが多いです。

小規模事業者持続化補助金であれば、申請書に「自社の強み」とか「経営方針・今後のプラン」など記載するべき項目が記されているのですが、端的に書かれていることが多く、読みやすくなっています。例えば「強み」であれば、代表者の強み、商品・サービスの強み、独自のノウハウなどが網羅的に紹介されています。以前は、商品のことしか書かれていなくて、書き直しの助言をしたものでした。

 

補助金を有効に活用する

民主党から自民党に政権交代して、中小企業をサポートするための補助金が手厚くなっています。以前のバラまきと違うのは、補助金の公募があって、公募情報を有効に使う事業者と情報を収集できていない事業者とで格差が出ていることだと思います。

補助金申請は計画を書いたり、そのあとの手続きがあったりと面倒ではありますが、うまく活用できれば会社として思い切った投資が可能です。

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・これから創業したい

・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい

・フランチャイズに加盟してみようかと考えている

こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。

 

あとがき

今日は自宅で水回りのトラブルがありまして、落ち着いたのが23時40分。この原稿は緊急用に書き貯めていたもので、実際は6月上旬、申請の締切後に書いたものです。
家の中が水浸しで、1階に雨漏りしています。とほほ。。。