店舗ビジネスの成長戦略、フランチャイズ展開だけが正解でない

フランチャイズ展開のサポートをお手伝いすることを前面に出していると、「それしかお手伝いしない」と捉えられることが多いですが、フランチャイズは解決策の一つでしか無く、メリットだけでなく、デメリットもあります。

 

フランチャイズ展開のメリット

フランチャイズ展開は、一気に多店舗展開することができる手法です。具体的には、加盟店を募集し、加盟店オーナーの資金と人員を使って、統一名称の店舗を展開することができます。例え、直営10店舗、加盟店490店舗であっても、全国に500店舗を展開するチェーンであれば、知名度はそれなりになります。全国展開なのか、特定地域でのドミナント展開なのか、一般的には勝ち組のチェーンとみなされます。

知名度が上がって、集客や採用がしやすくなりますし、仕入の交渉力でも他社よりも有利になります。

 

フランチャイズ展開のデメリット

フランチャイズ展開をするのであれば、十分に準備をしてから行うべきです。2,3店舗だと加盟店からの十分な収益は得られず、本部経費ばかりかかります。そのため、加盟店支援を後回しにせざるを得ず、せっかく加盟してくれた店舗も十分な支援が受けられずに離れてしまいます。

また、フランチャイズ展開することで情報発信が増えて目立ちますので、競合事業者も現れますので、真似してくる事業者との違いを出して行かなくてはなりません。

↑最寄り駅のラーメン屋さん(文中の内容とは無関係です)

 

フランチャイズ展開するかどうか迷っているときは

どうしてもフランチャイズ化したいのであればお手伝いしますが、基本は直営店として基礎を固めていく方がよいです。直営で出しても百発百中ということはないはずで、スクラップ&ビルドで展開していくのが普通ですから、成功確率を高めるために直営出店のノウハウを積むべきです。ノウハウがない状態で加盟店募集しても労力がかかりますし、必ずしも成功しないので、本部で対応せざるを得なくて大変ですが、ノウハウが蓄積されていれば効率的に展開できます。

一般的には、消費者ニーズの移り変わりが早いですので、フランチャイズ展開を始めてからもビジネスモデルの磨き上げが必須になります。フランチャイズ展開をしている間に競合が出てきたり、モデル自体が陳腐化したりというリスクはあります。あのマクドナルドでさえ、良いときばかりではありませんので、フランチャイズ展開していると事業撤退に時間と手間がかかりますので、フランチャイズは良いことばかりではないです。

ただ、フランチャイズ展開していく段階でノウハウが整理されたり、店舗数増加による競争力強化といったメリットもありますので、どちらを取るのかという事になります。

この辺は専門家に相談してから展開を検討することをお勧めします。自分の場合はデメリットも説明した上で、多くのメリットを得られるようご指導します。

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

得意分野はフランチャイズの本部立ち上げですが、会社の成長につながる経営計画作り、補助金申請など、ビジネスの成長、新規立ち上げをサポートしています。

・創業時の創業計画、創業融資獲得

・店舗の収支改善、集客、多店舗展開・フランチャイズ展開→ハンズオンで支援します

・資金調達のための事業計画(銀行から言われたら一緒に作成します)

・日本政策金融公庫の経営力強化資金(通常より低利です)

・新しいことに挑戦する経営革新計画、経営力向上計画

・ものづくり補助金など、補助金申請

・会社の成長戦略を描くための早期経営改善計画(費用の3分の2は補助金使えます)

特に得意なのはサービス業、リサイクルビジネスです。

このブログは情報発信のために平日はほぼ毎日書いています。

 

あとがき

今日は東京郊外で30度の暑さのなか、日陰もないところを延々と歩いておりました。男性が日傘をしたらおかしいのかもしれませんが、男性用の日傘が無いものか考えてしまいました。