事業計画の効用は、今後の経営をシミュレーションできることにあり

今年の前半に経営革新計画の作成をお手伝いした事業者様から改めて感謝のコメントをいただきました。改めて事業計画作成の効用を感じた次第です。

経営革新計画策定のきっかけ

今回紹介する事業者様は内装工事の事業者様です。内装工事の対象はショッピングセンターに入るテナント向けの店舗造作になりますので、いろいろと関係者が出てきて、下請け的な立ち位置にならざるを得ないのだそうです。

施工主にあれこれ提案して店舗の内装が実現するのですが、テナントさんや広告代理店などが主導権を握ってあれこれ口を出してくるのだそうです。

そのため、内装工事だけでなく、一般消費者向けにカスタマイズ什器を販売したいという希望を持っておられました。高齢者向けのバリアフリー仕様の住宅や病院などにニーズがあるということでした。

・既存事業→内装工事

・新規事業→消費者・一般事業者向け、カスタマイズ什器の直接販売

 

経営者からのコメント

新しいことに挑戦したいと思って相談したが、計画書をまとめていく段階で、新事業の意味づけが分かった。また、webを使っての直接販売はこれまで本格的に行ってきた経験がないので、準備していかなくてはならないことを助言もらえて良かった。

既存事業では常に値切られたりデザイン提案が求められて揉まれてきているので、一般消費者に対しても様々な価値の提案ができると思う。何となく新しい事に挑戦するよりも、目標を持って取り組めるので緊張感を持って取り組める。計画が達成できてもできなくても、計画に対する振り返りができるので、道しるべができた。これまでの経営は成り行きの面があったので、今後3年間の目標数値を作ったことに意味がある。

 

事業計画の意味

計画を作るということは、第三者にその理由を説明できる程検討することに他なりません。自分も計画は作っていまして、経費についてはほぼ予定通りです。売上については急な引き合いもきますし、大口案件が終わったりという面もありますので波がありますが、繁閑の差を予め把握できますので、どの段階で営業に注力するのかを予定立てることができます。どうしても目一杯で仕事している時は次の営業ができませんので、大きな仕事が終わったときは次の仕事まで手待ちが発生します。計画があると、そういうときも慌てずに「売上がダウンする月」を受け入れることができ、ゆっくり本を読んだり、お世話になっている先や先生方との懇親を深めたりということに注力できます。

 

事業計画を作成するタイミング

先ほどの「経営革新」計画は新事業に挑戦するときの計画ですが、その他にも有効なタイミングがあります。

・融資をお願いしたいとき

・借入の返済を見直したいとき

・リストラするとき

いずれも共通するのは、「お金」が必要になるときで、会社の成長にはお金が先に必要になります。周りから調達するにも限度がありますので、周囲を納得させる計画を立てて、資金調達につなげたいものです。

当社は認定支援機関ですので、事業計画をワンストップで作成することができます。ご興味がございましたら、先ずはご相談ください。

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

得意分野はフランチャイズの本部立ち上げですが、会社の成長につながる経営計画作り、補助金申請など、ビジネスの成長、新規立ち上げをサポートしています。

・創業時の創業計画、創業融資獲得

・店舗の収支改善、集客、多店舗展開・フランチャイズ展開→ハンズオンで支援します

・資金調達のための事業計画(銀行から言われたら一緒に作成します)

・日本政策金融公庫の経営力強化資金(通常より低利です)

・新しいことに挑戦する経営革新計画、経営力向上計画

・ものづくり補助金など、補助金申請

・会社の成長戦略を描くための早期経営改善計画(費用の3分の2は補助金使えます)

特に得意なのはサービス業、リサイクルビジネスです。

このブログは情報発信のために平日はほぼ毎日書いています。

 

あとがき

関東もいよいよ梅雨入り。蒸し暑いのが苦手で、かえって真夏の方が好きです。