魚介類や野菜等の生鮮品にとって、商品の鮮度が一番重要です。古い魚よりも新しい魚の方が美味しいのですが、鮮度の高さは言うは易しく、実現させるのは大変です。
角上魚類
このお店はテレビで取材されたり、本が出版されたりしているので有名なお店です。新潟で取れた魚介類をその日の午後には各店舗に配送し、新鮮な状態で販売します。店舗の中では魚の切り身ではなく、本来の一本の姿で販売されていました。
自分が訪問したのはちょうど節分の日の夕方17時過ぎで、「恵方巻き」のコーナーに沢山の人が集中していました。このお店では、魚は一本丸ごとで売るのが基本ですが、夕方近くになると加工品や切り身として販売していき、「売り切りごめん」という形で販売するようです。
生鮮専門店でやっていくために
この角上魚類では、新潟の市場で競って仕入れた魚介類を当日のトラックで店舗まで運んでくるそうです。そのため、午後2時くらいの時間に飲食業者や主婦が集まってきて一斉に買い付けていくとのことです。
ただ、魚だけでは食卓に並ぶ食材としては十分ではありません。このお店にはわざわざ魚を買いにロードサイドの店に行くだけの魅力があるということです。実際、市場感覚とは異なりますが、威勢の良いかけ声が店内に響いていまして、つられて買ってしまいそうになります。
実際には、今回お邪魔した小平店では八百屋が併設されていましたので、魚と野菜を揃えることができます。
市場規模と商圏設定
市場規模を予測するには、ターゲット客数と消費額があります。店舗を出店するとして、その店舗にはどの辺りから来店が見込めるのか、地図をにらめっこして考えます。商品によって商圏の広さは異なりますが、取扱商材が他に無いものになればなるほど、来店客は広いエリアから見込めるようになりますが、前提として消費ニーズがあり、他に負けない商品やサービスがあることが必要です。
そして、家計消費の統計を見れば、一般的な世帯が消費する量を算出することができます。ターゲット客数×世帯毎の消費量が売上見込みになりますので、商圏内の世帯数によって見込み売上が変わってきます。
ただ、これは基礎数字でしか無く、ターゲット客数は実績とは異なるでしょうし、来店客の客単価も分かりません。多くの人に来てもらって、来店頻度を上げて、買い上げ店数を増やしていくことで繁盛店になりますが、競合店の出現など様々な要素で状況は変わってきます。そのため、何らかの強みを磨き上げて、いつも来てもらえる店舗作りが重要になります。その点、このお店は魚介専門店として、遠くからでも言ってみようかと思わせる店舗でした。
新鮮な魚だけをひたすら販売し続ける、角上魚類、家の近くに出来て欲しいものです。
◆自己紹介
私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
・これから創業したい
・フランチャイズに加盟してみようかと考えている
・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい
こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。
あとがき
今日は名古屋日帰り出張。東京は暑いくらいでしたが、名古屋は寒かったです。厚手のコートを着ていって良かったです。