大阪王将さんがカフェを開業する件

餃子を中心とした飲食店、「大阪王将」を展開している、イートアンド社が東京港区にカフェを出したことが記事になっていました。米国の「ブルックリン ロースティング カンパニー」のフランチャイズ店としての開業になります。

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フランチャイズで別業態の店舗展開をする

フランチャイズの大きなメリットは、既に出来上がっているブランドを活用できることです。大阪王将を運営していれば、中華料理のノウハウは豊富に持っているでしょうが、カフェについてのノウハウは希薄でしょう。そして、消費者からすればカフェのイメージもありませんので、ゼロからブランドを構築しなくてはなりません。

フランチャイズに加盟することで、運営会社にノウハウやブランド力がなくても、全く新しい飲食店を開業することができるようになります。時間を買うというメリットと、失敗を避けるというリスク軽減効果が見込めます。

 

ブランドを構築するには

ブランドが確立されていると、他の商品やサービスとは別のものという認識がされます。同じカフェでも、スターバックスであれば300円のコーヒーでも皆が納得して買い求めますが、ドトールコーヒーが300円のコーヒーを出すには何かしらの理由が必要です。というのは、消費者の間でスターバックスは300円、ドトールコーヒーなら200円という認識がされているからです。今だとコンビニコーヒーについても、セブンイレブンが100円で展開しているので、100円という認識です。

スターバックスはカフェを楽しむというライフスタイルを提唱し、店舗は家でも職場でもないサードプレイスだという理念を持ち、くつろいだ空間を作り出しています。それによって、スターバックスのコーヒーを買うことは他のチェーンやコンビニで買うこととは違うという認識を持っています(コーヒー自体は大きく変わりませんが)。そのため、消費者も「他より少し高いけど、仕方ない」という認識を持っています。

ただ、このように認識されるようになるまでには時間がかかります。むしろ、歴史があって、現在までどのように展開してきたかがブランドの価値でもありますので、一からブランドを作るのは大変なことです。そのため、ブランドは外から買おう、フランチャイズに加盟してロイヤルティを払えば良いだろうという発想になります。

 

いずれにしても、街中に魅力的なカフェが増えるのは良いことです。そのお店は港区の城山ヒルズにあるそうなので、いずれ行ってみたいと思います。

 

あとがき

今日も雨。9月の中旬だというのにずいぶん涼しくなりました。仕事中に飲むコーヒーももっぱらホットに戻りました。