2017東京モーターショー、訴求の中心は自動運転

東京モーターショーのプレビューデーに行って来ました。一般公開日よりは人が少ないですが、それでも熱気ムンムンです。客層は40代より上がほとんどで、割と60、70代が多い印象です。

↑毎回人気のポルシェのブース、ポルシェと言えば911

 

東京モーターショー

バブルの頃のモーターショーは幕張メッセで開催されていました。あれだけ広い会場を国内外の自動車メーカーが埋め尽くし、非常に印象深いものでした。特にアメ車などは普段見ることが無いのでまじまじと見せてもらいました。

東京ビッグサイトで開催するようになったのは2011年からで、その時はビッグサイトだと手狭ではないかと思ったものです。モーターショーは隔年開催なので、ビッグサイトでの開催は4回目ですが、出展するメーカーが少なくなったので、会場的には適正規模ではないかと思います。以前の規模を知っている身にとっては、スカスカした印象もあります。

 

出展の中心は日独メーカー

以前のモーターショーはコンセプトカーが目立ち、正直それほど面白くはなかったのですが、最近は市販車や市販間近のモデルが中心です。コンセプトカーだと外側のデザインのみなので、街中を走るイメージが付かなかったので今の方が好きです。

いろいろなメーカーの車種が並ぶと、メーカーがどの分野に注力しているかが分かりますし、比較することができます。BMWとメルセデスが隣に並んでいましたが、メルセデスはスポーツタイプやSUVタイプに注力し、BMWは従来からのラインナップの隙間を2シリーズ、4シリーズと埋めて来ていることが分かります。

車に対するワクワク感がなくなり、便利さを感じる

以前はハイスペックカーやら、面白そうなデザインの車が目を引くモーターショーでしたが、今回は「自動運転がすぐ近くまで来ている」というフレーズを多くのメーカーが発していたことです。

↑トヨタの自動運転、ステージ紹介

2年前のモーターショーで、ホンダのNSXにはギャラリーが全くいませんでした。プレビューデーだから、一般公開よりは空いているのですが、全く注目されていないのは異例でした。マツダのソウルレッドのコンセプトカーや新型SUVは熱狂に包まれていましたし、市販されている日産のGT-Rにも沢山のギャラリーがいました。トヨタのコンセプトカーにも人だかりができていたので、「時代は単なるハイスペックカーを求めていない」ことがはっきりしていました。

今回は自動運転やEV、FCVなど次世代のパワートレーン車両が中心で、車のスペックを競うような展示がなく、車がスマホやPCと同じような扱いになってきたことを感じたモーターショーでした。車に対して、かつてのワクワク感が無くなったことが少し寂しく感じます。

 

次世代自動車の展示は少しトーンダウン

前回のモーターショーで衝撃を受けたのが次世代自動車というかモビリティの紹介でした。それまで、自動車は気張って運転するものだという想いがあったのですが、日常的な移動をサポートするツールに変わっていくのを感じました。

今回は体験するコーナーが増えていて、あちこちで順番待ちになっていました。ただ、体験できる人数には限りがありますので、プレビューデーといえども長時間の待ちになっていました。多くの人が来場するモーターショーでは、体験よりも見て分かる方が良いのではないかと感じました。

↑体験ものは参加していないと何だか分からない・・・

あくまで主観ですが、目で見る展示については、前回ほどのインパクトはなかったように感じます。もっとも、自動運転というワードが当たり前になってきて、感じ方も鈍っているとは思いますが。

 

自動車については、自分の名前は出ませんが定期的にレポートを執筆していますので、これからも追いかけていきたいと思います。専門は自動車の流通ですので、事業計画などでお役に立てると思います。

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・これから創業したい

・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい

・フランチャイズに加盟してみようかと考えている

こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。

 

あとがき

東京モーターショーのプレビューデー、今回で3回目ですが、今回が一番混んでいた印象です。プレで十分混んでいますので、本番はどれだけ混むのかと感じました。