中小企業診断士、FCコンサルタント山下です。
「ものづくり補助金」の2次公募が8月19日にスタートしました。今回大きく変わったのが「電子申請」です。何がどう変わったのかまとめてみます。
ものづくり補助金の申請が電子申請限定に
これまでのものづくり補助金はファイルに綴じて文書で提出する文書申請と電子申請の2本立てでした。ただ、お手伝いしている実感としては圧倒的に「文書申請」が多かった印象です。文書であれば写真や図表を組み込んだ説明がしやすいですし、ファイルに綴じるところまでサポートできますので、申請間違いの確率を減らすことができます。
電子申請となると、事業者様に複雑な入力をお願いしなくてはならないため、サポートして報酬をもらっている立場として案内しづらかった面があります。
電子申請の流れ
ただ、今回からは文章では受け付けてくれなくなりましたので、お客様に案内しなくてはなりません。
手順としては以下のとおりです。
1.ミラサポへの登録(お客様企業)
2.ミラサポでのユーザー登録(お客様企業の入力担当者)
3.電子申請画面に情報を正確に入力
ミラサポ登録なども分かりづらい画面ではありますが、そこは何とかなると思います。
問題は電子申請です。
申請書自体がボリュームある内容ですので、何をどこに入れるのか正確に把握していただく必要があります。
電子申請の入力内容
電子申請の全体フォームを開き、フォーム内から7箇所をクリックして、その中の詳細フォームに入力していく必要があります。
・A 対象累計、事業累計 →詳細フォームが開くので、一般型、小規模型などをクリックするだけ
・B 応募者のプロフィール →企業名の後に6箇所の詳細フォームを入力する必要があります。
(Bの詳細フォーム:下記①~⑥)
B-①応募者の概要1 法人番号、所在地や担当者情報、認定支援機関の情報を入力
B-②応募者の概要2 株主、役員、過去2年の収支などを入力
B-③事業内容 テーマ、事業内容の概要、その1具体的な取組、その2今後の展望、会社全体の事業計画を入力(従来の申請書の肝になっていた部分)。
なお、写真などを入れた従来の申請書をPDF化して入力することも可能ですが、「その1・その2で合計10枚程度」と指定があります。
B-④実績説明 これまでの補助金交付の実績を入力
B-⑤経費明細表 申請する補助金の内訳、資金調達の内訳を入力
B-⑥その他加点項目 経営力向上計画等の加点項目にチェック
今回の2次募集でのお願い
これまでは、こちらで申請書の作成をサポートし、印刷してファイルに綴じて送れば良かったのですが、電子申請になったため、どこに何を入れるのかを事業者様が気をつけなくてはなりません。
また、ミラサポなどへの登録もお願いすることになります。
今回は従来どおりに申請書を作成し、どの情報をどこに入れるのかの「指示書」を付けさせていただくことで対応せざるを得ません。そのため、これまではギリギリの状況でもサポートしていましたが、申請段階で何日か余裕を持ちたいと考えています。
今回の申請締切が9月20日(金)になりますので、弊社でのサポートを希望であれば、余裕をもってお問い合わせください。
◆自己紹介
私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
得意分野はフランチャイズの本部立ち上げですが、会社の成長につながる経営計画作り、補助金申請など、ビジネスの成長、新規立ち上げをサポートしています。また、最近、スモールM&Aのサポートも始めています。
・創業時の創業計画、創業融資獲得
・店舗の収支改善、集客、多店舗展開・フランチャイズ展開→ハンズオンで支援します
・資金調達のための事業計画(銀行から言われたら一緒に作成します)
・日本政策金融公庫の経営力強化資金(通常より低利です)
・新しいことに挑戦する経営革新計画、経営力向上計画
・ものづくり補助金など、補助金申請
・会社の成長戦略を描くための早期経営改善計画(費用の3分の2は補助金使えます)
・スモールM&A(外部への会社/事業売却)のお手伝い
あとがき
明日から九州へ出張です。8月になって台風が連続して来ていたのでヒヤヒヤしていましたが、今回は無事に行って帰って来れそうです。