フランチャイズのことで相談がありました。フランチャイズに加盟して複数店舗を展開したいという方がいるからということです。
フランチャイズはノウハウを渡してしまってはダメ
フランチャイズはノウハウを蓄積した事業者が「営業権」という形で、ノウハウを提供します。ただ、ノウハウを提供はしても、相手に渡してしまってはダメです。それだと、苦労して蓄積したものを大資本に奪われてしまうということになりかねません。
フランチャイズはノウハウを使わせる仕組み
ただ、フランチャイズはノウハウを売る仕組みでもあります。そのため、ノウハウがないと、そもそも加盟する相手がいません。
ここで重要なのは、ノウハウを売ると言っても、相手に「使わせる」だけで、「渡してしまう」ものではないのです。使うだけで、相手のものにはさせないのです。
本部のノウハウを守るためのノウハウ
フランチャイズ本部の持つノウハウを守るため、フランチャイズ契約の際に歯止めとなる条文を入れておくことで、相手にノウハウを勝手に使わせないようにすることができます。
例えば、守秘義務によって、ノウハウの流出を防ぐことができますし、類似した店舗を勝手に出店させないように定めておきます。それでも勝手な加盟店はあるかもしれませんが、そういったことができないよう明確に定めておくことで、裁判での争いを有利にすることができます。
もちろん、裁判などしないのが一番ですが、悪意でノウハウを盗もうとする事業者もいますので、紛争の備えはしておくべきです。
自分はフランチャイズ契約のことで裁判沙汰になるケースを見てきました。契約なんてと感じるかもしれませんが、避けては通れないと考えるべきでしょう。トラブルに強い、フランチャイズの本部作り、サポートさせていただきます。
=====
私、山下哲博は店舗ビジネスの発展支援と資金調達サポートを強みとする、小規模事業者向けのビジネスコンサルタントです。
・補助金や事業計画のサポート
・売上増加につながるご支援
難しいことを分かりやすく、経営者の右腕になるべく帆走型のサポートを行っています。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
あとがき
オリンピックが始まりました。といっても、昼と夜が逆転しますので、ライブでの観戦は早々に諦め、スポーツニュースで楽しんでいます。