マニュアル整備の重要性〜フランチャイズに必須な標準化

先日、マニュアル作成の打ち合わせに行ってきました。伸び盛りのチェーンにありがちな、売上を上げることについてはノウハウが共有化されているものの、管理的なところは店長の個人技に頼っている状況でした。

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フランチャイズとマニュアル

フランチャイズ本部にとって、マニュアルは2つの意味があります。

1つは、フランチャイズ店舗に素早くノウハウを伝えることで、

もう1つは本部のリスクを最小化することです。

 

素早くノウハウを提供するために

自分が打ち合わせに行った先では、売上を獲得するための流れについては店長のノウハウがぎっしりと詰まっていました。その事業者は美容業なのですが、問い合わせ電話を増やすためにすること、問い合わせ電話から初回説明にきてもらうためのフロー、初回説明時にご案内すること、初回説明終了時点から次回の予約をもらうまでといったあたりです。

予約の一つずつの積み重ねが店舗の売り上げになりますので、問い合わせを予約につなげていくことはとても重要です。そのあたりがマニュアル化されていました。

 

本部のリスクを最小化するために

美容業であれば、お客様を迎え入れるために店舗の掃除をするのはどこでもやっていることです。それをどの程度徹底するかがマニュアルです。

ある店長は朝掃除して、その後も定期的にトイレなどを掃除するけれども、別の店長は気づいたときにしかしないということだと、掃除の徹底度合いが異なってきます。

店長の掃除に対する徹底度合いが異なるだけでも、掃除をしない店舗の悪い評判がチェーン全体の評判を下げてしまうことになる可能性があります。

 

以前、期限切れの食材を使ったFC加盟店が新聞報道で明らかに成り、本部がその加盟店を即時でFC解約したことがありました。それにしても、本部でマニュアルを整えていて、それに反したらチェーン全体の利益を守るために解約するというルールが徹底されていたから可能になりました。

 

フランチャイズにマニュアルは必要不可欠です。もし、思い当たる所がありましたら、ご相談ください。

 

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私、山下哲博は店舗ビジネスの発展支援と資金調達サポートを強みとする、小規模事業者向けのビジネスコンサルタントです。

・補助金や事業計画のサポート

・売上増加につながるご支援

難しいことを分かりやすく、経営者の右腕になるべく帆走型のサポートを行っています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

参議院選挙が終わりました。アベノミクスは継続・強化されていくことで安心しました。