フランチャイズの加盟対象を考える(FC本部向け実践知識③)

ある程度直営店で展開してきて、フランチャイズとして展開を考えるようになったとき、加盟店開発が重要なテーマになってきます。どういう相手に加盟店として加盟してもらうか、ターゲットを明確にしなくてはなりません。今回は、まだ実績のないフランチャイズ本部が加盟対象として考えられる対象について書いていきます。

FC本部向け実践知識:③加盟開発のターゲット

本部でフランチャイズ展開の準備ができていても、加盟する相手がいなければ広がっていきません。フランチャイズの場合、業界を絞った上でDMを送ったり、FAXを送ったりしても効果は非常に薄いでしょう。広く投げかけをしても、興味を持つ対象は非常に限られているのが実際のところです。

それでは、どのように加盟開発をしていくのか?初期の実績のないFC本部がどのように加盟店を開発していくのかについて書いていきたいと思います。

知り合いを広くとらえましょう

FCに加盟するということは、開業に必要な資金を投下して、従業員を雇って、加盟者は自分で起業するときと同じリスクを負います。違うのは、本部が「成功するためのノウハウ」を持っているという点です。

ただ、実績の無い段階でノウハウを判断することはできませんし、知名度もありません。そういう段階ではFC加盟が得策であるかを実証することはできませんので、元々そのFC本部を知っている人でないと加盟には踏み切らないでしょう。

よく言われるのが「最初は知り合いから」なのですが、知り合いは昔から知っている人ばかりではありません。自分の周りを見渡してみるために4つのグループを検討してみましょう。

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知り合い

まずは最初にアテにしやすいところです。自分がどういう理念を持っていて、なぜFC展開をしたいのかという点に賛同いただくことが重要になります。この場合、知り合いになった年数よりも、付き合いの密度に比例しますので、自分の考えを広める場があると知り合いを増やしやすいです。

 

従業員

従業員はフランチャイズのモデルになった店舗に何らかの関わりがあり、この事業に人生をかけてみようと思っているのですから、加盟店として加わってくれれば本部と二人三脚でやっていくことができます。ただ、資金面で余裕がないのが普通ですので、何らかの支援をしてあげたいところです。

 

利用者

実際に直営店のサービスを受けて、大変感動してくれる方というのは実際にいらっしゃいます。こんなに素晴らしい事業なら一緒にやっていきたいというのは、ご自身がそのサービスに感動しているので、多少のリスクはあっても、初期の加盟店として一緒にフランチャイズを作っていきたいという仲間になるのです。

 

取引先

今は多くの業界が現状維持か右肩下がりになっていることが多いので、取引先にとっても、新しい事業の検討は常にされています。新しい事業のノウハウはないので、フランチャイズに加盟して多角化していくというニーズはあるのです。

 

次回以降でそれぞれのターゲットについて掘り下げて紹介していきます。

 

まとめ

・実績のないFC本部が加盟店を開発する際、やみくもに対象を広げてもうまく行きません。最初は顔の見える範囲に限定しましょう。

・FC本部と何らかのつながりのある範囲から、加盟店候補を探していく。候補は①知り合い、②従業員、③利用者、④取引先と広げてみましょう。

 

(編集後記)

昨日、出先での打ち合わせにMacBookPro 15インチを初めて持って行きました。Windowsと違い、軌道が速く、テザリングでネットにつなぐのも非常にスムーズでした。
難点は大きくて重いことですが、持ち歩きのためのビジネスリュックを買いました。これで移動が楽になります。