創業相談を受けていて、独創性について考える〜ありそうで無いものが良い

創業の相談を受けていると、様々なアイディアを聞かせていただくことがあります。ただ、凄さがすぐに分からないアイディアだとビジネスにするのは難しいかもしれません。

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創業時の独創性

創業するときには「独創性」ということが求められます。ただ、全く他には無いアイディアまでは求められません。せいぜい、その地域にないサービスやお店ということで十分ではないかと思います。

どういう商売ですか?と聞かれて、多くの人がすぐにイメージできないのであれば、説明するのが大変な商売であり、説明のコストがかかります。

 

ありそうなもの

相手がすぐに分かるビジネスとして、「利用したことがある」「そのサービスを知っている」というものがあります。

最も流行り廃りが早いビジネスとして飲食店がありますが、マーケットのニーズを睨みつつ、消費者がお金を出しそうなテーマを見つけ、業態開発していきます。今だと「日本酒バー」の業態が静かに増えています。

 

無かったもの

「無かった」というからには何か理由が有ります。例えば、お店を出してやっていけるほどの売上がないとか、商品を安定的に仕入れることができないのでビジネスでは難しいということが考えられます。

ビジネスにするには、ある程度の需要が必要であり、それを提供する仕組みが必要になります。「俺の○○」が立食で高回転型の業態を開発にして、今まで無かった低価格のフレンチやイタリアンを作りましたし、テイクアウトを主にしたコーヒースタンド業態が高品質のコーヒーを販売する事でカフェ市場は大きく拡大しました。

 

分かりやすさ

いろいろな人のビジネスプランを聞いていて思うのは、「買い手」がハッキリしている商品は分かりやすいです。どういう人に何を販売するのかを説明してくれた段階で、「なるほど!」なのか、「よく分からない」なのかが分かれます。

 

創業の相談については、役所の「産業振興課」のようなセクションで相談を受け付けていますので、誰かに聞いてもらうと良いと思います。更にふみこんだ支援が必要であれば、「お問い合わせ」よりご連絡ください。

 

◆自己紹介

私、山下哲博はサービス業や流通業の小規模事業者向けのビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・フランチャイズを中心とした創業

→本部選びや創業時の計画、創業時の融資獲得

・フランチャイズ化とのれん分け

→多店舗展開、店舗の収益力向上

・補助金や融資などの経営計画づくり

→認定支援機関として、補助金の計画作成や日本政策金融公庫と連携した
融資サポート

これまで経験してきたことを元に、難しいことを分かりやすく、経営者のこれからの道筋が明確になるよう、サポートさせていただきます。

 

あとがき

札幌ドームで日ハム3連勝!

今回はローカル色の強い日本シリーズですが、それぞれがホーム球場で勝つというのは盛り上がりますね。