フランチャイズの収支計画に経営者報酬を入れてみる

昨日、フランチャイズの収支計画について書きました。モデル収支の中に、オーナーの取り分である経営者報酬は入っていないのが一般的です。起業する動機の一つに「儲けたい」という気持ちもあるはずでしょうから、しっかりと経営者報酬を入れてみましょう。

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フランチャイズのモデル収支

上記の収支モデルは何年か前の展示会で配布されていた介護事業者の収支モデルです。この人件費については、従業員に支払うもので、経営者の取り分は含まれていません。経営者がどの位の経営者報酬を取るのかは加盟者によって異なるので、フランチャイズ本部が作るモデルには反映できないからです。

なお、上記人件費について、従業員何人分の人件費なのか、賞与分を毎月にならした金額なのか、社会保険費用は入っているのかについては、フランチャイズ加盟を検討するならば確認しておくべきです。

 

経営者報酬の考え方

経営者の報酬は事業で収益が取れるようになって初めて取れるようになると考えてください。そうはいっても、経営者にも生活がありますので最低限は取らないといけません。社会保険を考慮すると最低でも30万は取らないと生活できません。

もちろん、報酬を取れる状態になったらきちんと取ってください。リスクを取った分、経営者が従業員よりも報酬を取るのは当然です。借り入れに対して個人保証もしているはずですので、早く経営者報酬を取れるようになってください。

なお、起業を考えている人に「どの位欲しいですか?」と聞くと、生活できれば良いですという風に言う人がいます。でも、生活できるだけの給料で良ければ、会社員をしている方がリスクがありません。経営者になれば否応なく経営者個人として保証に入ったり、不祥事の責任を取ったりとリスクはかなり大きくなります。その分、報酬は取るべきです。

 

上記内容だと営業利益+減価償却費で85万円のキャッシュが出ています。ただ、開業時の借り入れ返済もあるでしょう(1500万円を60回返済だと元本返済が25万円になります)。税金の支払い等もありますし、上記内容に入っていない費用もあるでしょうから、経営者が取れるのは40万円くらいかと推測します。

 

あとがき

お仕事で、今日だけで40件の経営計画を見ています。人を納得させることのできる計画を見ていると自分自身の勉強になります。仕事をしながら自分の勉強にもなりますので、この仕事を紹介してくれた先生に感謝です。