フランチャイズのモデル収支を検討しよう②繁閑の差

フランチャイズに加盟すれば、本部から示された収支を見て、これだけ稼げるのかとニンヤリしていませんか?実は、収支の内容については要検討です。

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ピーク売上

商売によって、忙しい時間のさばき方が違ってきます。コンビニなどの小売店であれば、お客様にレジ前に並んでもらって、順序良くさばけば良いのですが、飲食店だとそれほど簡単ではありません。座席には限りがあるし、厨房で料理を作る量にも限界があります。ランチタイムや夜のピークタイムには満席でお帰りいただくケースもあることと思います。

飲食店であれば、座席の数がピーク売上につながります。たとえば、ランチタイムであれば、30席に対してオーダー数も30と1回転で終わってしまうのか、オーダー数60の2回転回すことができるのかで、売上の最大値が決まってきます。

サービス業だと、マッサージやお手伝い業のように、サービスを提供するのが人であれば、どんなに注文があっても、人の数しか売上になりません。そのため、ピーク時間をずらすことが必要になってきます。小売業はモノさえ販売してしまえば良いので、イベントなど瞬間的な販売でなければ、ピーク売上はそれほど意識する必要はありません。その代わり、生ものやお弁当の廃棄ロス、売れなかった商品の在庫整理などが課題になります。

 

アイドルタイム

逆にお客様が入らない時間も必ず発生します。深夜のコンビニやファストフードであれば、来客はほとんどありませんが、商品や食材が届いたりするので、少ない人数でやっていると忙しいです。

このように、この時間は忙しくないけれどお店を開けている必要があるから、こういう仕事をしてもらおうと決まっているのであれば問題はありません。逆に、本来は来店が見込める時間にお客様が来ないのはお店にとってロスでしかありません。どうやったら集客できるか、本部と相談しながら取り組んでいく必要があります。

特にサービス業のFCは初期はお客様があまりいないと思います。どのように集客できるかが本部のノウハウになってきますので、フランチャイズ本部を比較検討している段階であれば、本部はどこまで面倒を見てくれるのか、根掘り葉掘り聞いてみることをお勧めします。

あとがき
札幌でのFCフェアに登壇してきました。この時期の北海道、さわやかな気候で最高ですね!ただ、長居すると美味しいものばかり食べてしまいそうなので、1泊くらいにしておかないと危険です(苦笑)