シルバービジネスのフランチャイズ

シルバービジネスのフランチャイズについてセミナーをして欲しいという依頼を受けました。シルバービジネスと聞いて、最初に思いつくのは介護ですが、そればかりではなさそうです。

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介護ビジネス

介護といっても幅が広いのですが、フランチャイズで多いのは通所介護、いわゆるデイサービスです。特に、小規模の施設で初期投資を抑えて、一日2回転するタイプの短時間性の施設がフランチャイズとして一番多いです。

初期投資を抑えることで、法人・個人を問わずに加盟検討者がぐっと増えます。特に個人は銀行からの借り入れを含めても、それほど多くの金額を用意できるわけではありません。個人として住宅ローンを抱えている人も多く、金融機関も慎重な姿勢にならざるを得ません。そのため、初期投資額が安くて済むというのは大きなメリットです。

そして、1日2回転というのは売上を増やすことが出来ますし、預かり時間が短くなる分、オペレーションを定型化しやすくなります。もちろん、介護の現場は専門的な人材によって支えられているのですが、リハビリなど、施設で行うことが明確になることで、フランチャイズ本部として特色を出すことができるし、プログラムを開発しやすくなる面もあるのです。

なお、今年4月の介護保険改正までは、小規模事業者には加算が付いていました。理屈としては、小規模であっても専門人材を置かなくてはならないので、中規模以上に比べて人件費負担が大変だろうというのが小規模事業者加算の理由でした。ただ、この4月からはこういった加算が無くなります。

 

その他のビジネス

介護以外のシルバービジネスというとフィットネスや配食サービスがあります。フィットネスは、高齢者が介護を必要となる時期を後ろにずらすための「介護予防」の分野で注目を集めています。普段から身体を動かしておくことで足腰の衰えを防ぐことができますし、仲間に会うコミュニティとしての機能も備えています。配食サービスも一人暮らしで食材を買いに行くのが大変な高齢者にとってはありがたいサービスです。

更に、広義にとらえれば、コンビニエンスストアもシルバー層を意識した品揃えや商品開発をしています。一人用のお総菜や小分けの食品やお弁当が以前に比べて増えてきています。

 

これからの20年くらいは高齢者の数が増え続け、若年層の数がすごい勢いで減っていきます。どのようなビジネスをするにしても、シルバー向けといえる商品やサービスが必要になりそうです。

 

あとがき

今日は土曜日・日曜日の代休のはずでしたが・・・
お客様からの呼び出しでした。
そうはいっても先日のお仕事の件でねぎらいランチでしたので嬉しかったです。