北海道でフランチャイズ&起業フェアに登壇します。お話することを何回かに分けて書いていきます。フランチャイズ加盟を検討する際のエッセンスになりますので、続けてお読みください。
フランチャイズの店舗を出すということ
フランチャイズに加盟して店舗を出す場合には、直営店と同じ仕様で出さなくてはならないのが一般的です。たとえば、緑を基調とした看板を出しているチェーンなのに、赤を基調にするということは通常ありません。そのため、加盟する際に、どのような店舗デザインにしなくてはならないのか、設計の段階から本部との協議が始まります。
地域によっては高い看板を出してはいけなかったり、物件によっては店舗入り口部分に看板を出してはならなかったりというローカルルールがあります。看板が出せないなら本部は出店を認めない、看板の代わりに入り口内部からステッカーを貼らなくてはならない等、本部によって出店基準がありますので、本部の担当者と協議してください。
これは外観の部分だけでなく、内部のオペレーションにも関わってきます。調理器具は○○製の××を使ってほしいなど、導入機器や什器についても本部指定があるのが一般的です。運営についてはオペレーションマニュアルがありますので、設備が変わってしまうと従業員の細かな動きが変わってしまい、本部指導員が十分な指導ができなくなってしまいます。そのため、本部の指示に従わなくてはなりません。その他、ユニホームも本部指定のものを着用します。
このように、直営店が出店するのと全く同じような状態で運営するのがフランチャイズですので、その点でフランチャイズ加盟店に自由はないものと認識しておいてください。
本部のデザインが変わった時は?
本部の店舗デザインは永遠のものではありません。有名な例が、モスバーガーの緑の看板でしょう。以前は赤を基調とする看板でした。モスバーガーの内部情報までは分からないのですが、店舗デザインの費用を出すのはそれぞれの加盟店になります。店舗の運営主体が加盟店である以上、本部が費用を出して各店舗のデザインを変えるということはありません。協力金などの名目で本部が費用負担すると贈与扱いになってしまいます。
その為、チェーン全体のデザインが変わった時は、遅かれ早かれ加盟店として費用を出してデザイン変更に対応しなくてはなりません。旧来のデザインでいつまで営業できるのか、旧来のデザインだとフランチャイズ契約を更新できないのかという事態になります。加盟店としてやっておくことは、本部と密接な関係を築き、このような情報を早く仕入れること、加盟店の都合を聞き入れてもらえるようにしておくことでしょう。
フランチャイズにはメリットもデメリットもあります。チェーン全体で方針転換する際には加盟店として従わなくてはならないという点は、本部がチェーン全体の生き残りを考えてくれるという点ではメリットですが、費用の支出を伴う点はデメリットでもあります。
過去に牛肉の輸入が規制された際には牛丼や焼き肉のチェーンが大打撃を被りました。店内のメニュー差し替えや看板の差し替えということも起こりえますので、自分で商売するときと同じで十分にメリットとデメリットを検討してください。
あとがき
私が毎日ブログを書くようになったのは、ある方の影響があります。
その方は長崎の五島列島で朝7時から夜22時までかかる、トライアスロンに出ていた日にもブログの更新がありました。改めて敬意を表するとともに、スケジュール管理の重要性を感じました。