いくつかフランチャイズ本部の情報を集めた中で、どの本部が良いか迷うかもしれません。私はアドバイスします。「多くのフランチャイズ本部に接触して欲しい」と。
フランチャイズ本部へのアプローチ
フランチャイズ本部を検討する際には、一つでも多くのフランチャイズ本部と話をすることをお勧めします。フランチャイズ本部はフランチャイズの説明会等では本部にとって有利な話をします。一つの本部だけの話を聞いていると、その本部が非常に魅力的に感じられます。他の本部の話は聞かなくても良いのではないかと感じても不思議ではありません。
ここで大事なことはリスク要素を探すことです。その業界特有の将来的な脅威であったり、特定の本部に関する弱みだったりという部分を把握して、その位のリスクであれば問題ないと思えればよいのですが、フランチャイズに加盟してからリスクが発覚したというのであれば、対処のしようがありません。いろいろな方とお話する中から業界の事が何となく分かってきて、これはどうなのかという疑問が沸いてきます。疑問が沸いてきたら、本部訪問の際に納得がいくまで聞いてみましょう。答えをはぐらかすようであれば、そのフランチャイズに加盟するのは止めておいた方が良いでしょう。
フランチャイズ本部で観察すべきこと
フランチャイズ本部では、開発担当者だけでなく、従業員の対応も含めて全てが評価の対象になります。また、本部の代表、又はフランチャイズの責任者の態度についても注目してください。丁寧に対応してくれる本部、加盟店を指導するという態度で接してくれる本部、強いリーダーシップを発揮してくる本部とそれぞれ個性があります。どのような本部と一緒にやるのが一番相性が良さそうかという点については、判断が分かれるところです。そういう点も含めて相性の良さになりますので、多くの本部に接した方が良いでしょう。
もちろん、説明の内容についても不明な点はないか、今後長い期間にわたってパートナーとしてやっていけそうかどうかについて十分に観察してください。フランチャイズに一度加盟したら、好き嫌いは関係なく、フランチャイズ契約によって拘束されますので、加盟する前に相性のチェックを十分に行っておくことをお勧めします。
あとがき
現在、二輪販売店の経営を診ているのですが、店舗の粗利のうち、新車販売が稼ぎ出す粗利はわずかに5%しかありませんでした。その店舗はとあるメーカーの看板を背負っていますので、新車販売がメインと考えているのですが、時代の流れによって、新車販売では利益が出ない構造になっていました。業界自体が不況業種になってしまうと、こういうことも起こりえますので、将来起こりうることについてはよくよく検討してください。