フランチャイズの仕組みはのれん分けでも有効

以前、美容院からのれん分けの相談を受けたことがありました。優秀な従業員を引き留めておくためにのれん分けプランを示して引き留めたいとのことでした。

のれん分けはフランチャイズの簡易版ですので、ご相談いただければ対応いたします。

のれん分けフランチャイズ

フランチャイズは別の会社に営業権を認めるものです。その場合、権利と義務を決め、加盟店にどういう便宜(権利)を認めるのか、そして、その対価として何を義務にするのかを取り決めます。義務については加盟金やロイヤリティといった金銭もありますし、競業皮脂義務のような将来にわたった取り決めもします。

のれん分けは「元従業員」を対象に、チェーンの名称を名乗って商売する事を認め、その代わりにどういう義務を課すのかを取り決めます。

 

のれん分けに必要なこと

のれん分けの場合は、仕事そのものについて一から教える必要はありません。ただ、本部の方針はユーザーニーズに合わせて変わっていきますので、それを指導する人員が必要です。通常は、本部の指導員をSV(す−パーバイザー)と称して、SVの指導に従うことを義務づけます。また、店舗の名称やロゴについては、使い方を定めて、異なる使い方を禁じます。

そして、本部の意図に反した行動を禁止したりと細かいことを決めていきます。

 

のれん分けをスムーズにするために

優秀な店長であっても、経営者で優秀とは限りません。店長は本部が採用・育成してくれた従業員を活用すれば良いのですが、経営者は従業員を育てるのが仕事です。また、事業に必要な資金についても、店長は会社の中のルールで行えばよいのですが、経営者は必要な資金を調達する必要があります。

 

のれん分けでは省略されること

のれん分けでは業務の細かいレクチャーは必要ありません。通常は開業前に研修などを行って、直営店と同じレベルでできるように集中指導がありますが、それはありません。

また、新店をオープンするよりも既存の店舗を引き継ぐことが多いようです。

 

のれん分けはこれだけで十分とは言えませんが、制度の設計(本部の取り分)と契約(
権利と義務)の部分が肝になってきます。

ご興味がありましたらお問い合わせください。

 

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・創業:創業資金を確保するための事業計画を作りたい

・新事業挑戦:新しい事を始めるための計画を作りたい。事業評価を行いながら失敗しないように取り組みたい。補助金や融資など、これからの事業に必要な資金を調達したい

・多店舗展開、フランチャイズ:これから事業を大きくしていきたい。組織を急拡大したい

こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。まずはご相談だけでも問題ありませんので、お気軽に問い合わせていただければ。何らかのヒントはご提供できると思います。

 

あとがき

今日は税理士さんと前年度の決算打ち合わせ。今年は余裕で黒字と思っていたのですが、最後にいろいろな備品を購入してしまい、なんとか黒字というところに落ち着きました。とはいっても2年連続黒字で、まずは良かったです。