フランチャイズを専門にしている先生方とエリアフランチャイズについて勉強しているところです。空いている時間で調べたことについて記してみます。
エリアフランチャイズとは
エリアフランチャイズは、フランチャイズの本部から特定地域において、フランチャイズ本部としての機能を託されたものです。新聞記事で有名になった県としては「ほっかほっか亭」などがあります。
ほっかほっか亭については、本部機能は最小のものでしかなく、加盟店開発だけでなく、メニュー開発についてもエリアフランチャイズが行っておりました。そのため、エリアフランチャイズがチェーン脱退を決めても、本部は対抗することができませんでした。
裁判沙汰になって、違約金を払うよう判決が出ていたようですが、エリアフランチャイズ自体は、自らが別のフランチャイズ本部を立ち上げるに至りました。
エリアフランチャイズのメリット
エリアフランチャイズの制度を導入することで、地方で加盟店開発をするだけの体制が出来ていない本部であっても、地域に密着した加盟店開発ができるようになります。また、エリアフランチャイズ本部の権利を手にした企業が複数の店舗を開発する可能性もあります。そのため、早急に店舗を拡大することができるようになるのです。
有名なところでは、牛角や土間土間などを運営している(株)レインズインターナショナルなどがエリアフランチャイズ展開されています。
エリアフランチャイズのデメリット
エリアフランチャイズ制にすることで、権利を売却してしまった地域では、元々の本部の統制が効かなくなります。店舗が広がらないかもしれないですし、本部のやり方とは違った店舗が広がるかもしれません。
また、前述の通り、ほっかほっか亭のように元々はエリアFCだった企業の力が強くなりすぎて、本部と地位が逆転してしまう危険性もあります。
エリアフランチャイズとなると、最低でも5店舗以上の契約が一気に決まります。通常のフランチャイズ店の開発すらおぼつかない状況では、エリアフランチャイズの開発は難しく、30店舗くらいは展開してからの話になるでしょう。フランチャイズ本部としてビジネスモデルを磨き上げることができたら、考えてみても良いかもしれません。もし、ご興味がありましたらお問い合わせください。
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私、山下哲博は資金調達サポートとフランチャイズを専門分野とする小規模事業者のビジネスサポーターです。企業の成長戦略をサポートすることで、地域にビジネスの芽が定着できるようお手伝いしています。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
あとがき
急に寒くなりました。電車で移動していて寒気がしたので、到着駅の駅ビルにあるユニクロでマフラーを買いました。わずか1,000円と、ファストファッションの極み。風邪引いて風邪薬を買うよりも安くて、とても暖かかったです。