岸田首相が3月29日の国会でChatGPTを使って作成された質問に答えたそうです。
将棋の世界でAIを使った研究ということが言われますが、政治の世界にも入ってきたかと感じました。
コンサルタントの活動しているフィールドで、AIがどう活かされるか、コンサルタントとして違いを出すために考察してみました。
ChatGPTを使った、国会質問について
3月29日の報道から、内容を抜粋してみます。
→ご参考(yahooニュースより)
・新型インフルエンザ等対策特別措置法改正案を巡る首相の対応を野党議員が質問
・質問内容は「改正案に関して関係者の意見を十分に反映させているのか、
改正案に対する関係者の意見を教えてほしい」
・岸田首相が「最前線で感染症対応にあたった地方自治体や医療現場の声を反映して立案した。意見要望に十分応えていると答弁
・質問した議員がChatGPTの「予想回答」を示したところ、岸田首相からは、
「具体的な名前を示している点で、自分の答弁の方がより実態を示している」と感想を漏らしたそうです。
コンサルタントのフィールド
コンサルタントには2つの側面があります。
・実態の調査
・これからの方針策定
実態の調査
実態の調査については、AIが活躍する面が沢山あると思います。
自分も、相手から決算書をいただいて分析したり、
そもそも業界の動向がどうなっているのかマクロの視点で探ります。
そういった情報収集をネットで行いますし、分析する際の有効な切り口に
ついて、ネットで調べます。また、業界知識そのものはネットで様々な資料を
拾って読みます。
情報収集と効率化については、広い範囲で網羅的にしようとすればするほど、
AIとやっていることが重なってくるかと思います。
これからの方針策定
これからの方針については、正しい答えがあるわけではありません。
どの方針を採っても、良いところ、不安なところが出てきます。
様々なオプションが出てくる中、これが正しいというものはなく、
どれだけ、その方針が納得いくものなのかという点に落ち着きます。
その点、単にオプションを示すだけではなく、様々な話をして、
相手の機微に入る点を知り、そこに説得力を増していくことになります。
コンサルタントも占い師も変わらないと言われたことがありますが、
どのみち「出たとこ勝負」ならば、信頼する人からの助言に従いたい
ということなのでしょう。
コンサルタントの仕事の価値
「AIや自動運転技術が進展すると消失する職業」という特集が組まれることが
あります。幸い、コンサルタントについては、定型的な業務でないので
必要なくなる職業ではないようです。ただ、AIに仕事を奪われないように
心がけなくてはならないこともあると考えております。
自分の場合は「山下さんに相談して良かった」と思ってもらえることだと
考えております。
単に答えを知りたいだけならネットで検索すれば何か出てくるでしょうし、
経営者としては様々考え尽くして、ある程度の答えは出てきているのだと
思います。
したがって、答えを知りたいというよりは、どうして、その答えに至ったのか
というプロセスが大事なのだと考えております。
様々分析した上での結論でもありますが、その中にこれまでの経験や経営者への
想いなども加わります。
「なるほど!そんな考え方もあったね」と言われるよりは、
「確かにその通りだよね」「それはいつも自分が考えていたことだ」
と言われることの方が圧倒的に多いです。
現実を調べれば調べるほど、方針については、現実離れした内容にはならず、
むしろ、方針を徹底するための手段や管理体制に問題があったりします。
↓ 現状分析、診断はこちら
「簡易・経営診断」で、今後の課題を見つけませんか?
客観的な視点からの診断、経営者の壁打ちパートナーなど
やらせていただきましたが、経営者一人で何から何まで出来るわけでもなく、
経営の視点でサポートさせていただきたいなと考えております。
《あとがき》
本日の題材にしたChatGPTですが、実は自分がやってみたことはありません。
国会で公式に質問に使われたと聞いて、正直焦りました。
ちょうど、業界分析をする必要に迫られていますので、
早速使ってみたいです。使ってみたらブログに投稿します。