先日、大阪でフランチャイズフェアのセミナーに登壇しました。セミナーのテーマは「フランチャイズの基礎知識と成功のポイント」でして、何回かに渡ってセミナーの内容を開示させていただきまして、今回が最終回です。
フランチャイズ本部の体制を把握する
よほど店舗の多い本部を除いては、フランチャイズ本部に沢山人がいるものではありません。加盟店指導のSVは必要ですが、その他は加盟開発や店舗開発の部隊も人が必要になりますが、外注している本部も多いです。その他は契約管理やメニュー開発、マーケティングなど、専門職の人間がいる程度です。
逆に、よく分からない役割の人が多い本部は人件費の負担がフランチャイズ加盟店にのしかかりますので、健全な姿とはいえないでしょう。
ともあれ、どのように加盟店を指導してくれるのか、本部の体制について教えてもらいましょう。
代表者と面談する
代表者については、フランチャイズの責任者の場合もありますし、本部を運営する会社の代表者の場合もあります。もし、フランチャイズの代表者と会社の代表者が別であれば、可能であれば両者と面談しておきたいところです。
会社の成長はトップによって変わってきますので、「このトップなら大丈夫」と思えるかどうかは重要です。逆に、このトップで大丈夫かなと思ったらフランチャイズ加盟は止めておきましょう。
しておくべき、質問
自分がフランチャイズ加盟者にアドバイスするときは質問事項を3点挙げています。
・どうしてフランチャイズ展開をしているのか?
(儲かるなら直営展開では?)
・3年後、5年後の目標は?(どのように成長しているのか?)
・他の競合チェーンと何が違うのか?(競合店が出てきたときに何が違うのか?)
チェーンの発展を真剣に考えている代表者であれば、一つ、二つは心に残る回答が返ってくると思います。
また、これらの問いは自分が経営者になれば、自分が質問されることになります。フランチャイズといえども、会社の代表になって、従業員を雇い入れますので、経営者自身の言葉として従業員に語り続ける責任があるのです。その時に自分の考えのベースになるのが、フランチャイズ本部代表者の言葉になるでしょう。心して聞いて、納得できたら人生をかけるのも良いでしょう。
ただ、フランチャイズ契約の前には、一度客観的に判断できる第三者の意見を聞くことが大切ですので、是非専門家の意見を聞きましょう。自分もご相談がありましたらご対応させていただきます。
=====
私、山下哲博は店舗ビジネスの発展支援と資金調達サポートを強みとする、小規模事業者向けのビジネスコンサルタントです。
・補助金や事業計画のサポート
・売上増加につながるご支援
難しいことを分かりやすく、経営者の右腕になるべく帆走型のサポートを行っています。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
あとがき
週末にひいてしまった風邪は峠を越しましたが、声が出なくなってきました。プロとして体調管理の大切さを改めて感じています。