介護事業は資金の確保が肝心〜入金に時間がかかるビジネスモデル

お母様の介護をされている方から、介護事業を始めたいという相談がありました。他の事業もやられているので、事業計画はバッチリですが、落とし穴についてご指摘させていただきました。

スクリーンショット 2015-10-27 9.15.58

サービス業スタート時の収支特徴

サービス業は、提供するサービスの質が相手には分からないので、すぐには集客ができないという性質があります。これが飲食店だったら、開業の際にドリンクのクーポンを配布するなどして、初日から満員御礼ということが起こりますし、コンビニでも開店クーポンの配布で初日から賑わいを演出できます。

サービス業は、スタート時は苦労し、段々と客がついて行くのが正常です。

 

サービス業スタート時の資金繰り

ただ、サービス業は、実際の施設オープン前に従業員の教育をしたり、店舗を作ったりして、オープン前からお金がかかってしまいます。店舗を作っている間は家賃がかかりますし、内装工事にも費用がかかります。従業員の研修をするなら、日当なども支払わなくてはなりません。

仮に、オープンして半年で単月黒字になるということであれば、逆を言うと、オープンしてから5ヶ月は赤字です。そして、オープンする前にも人件費や家賃でお金がかかります。

そのため、赤字の期間を見越してお金を用意して置かなくてはなりません。

 

介護事業の資金繰り特性

介護についてもサービス業の資金繰りと同じなのですが、違う点が2つあります。

・入金は2ヶ月遅れ

→介護保険からの支払いになるので、取れずに終わることはありませんが、入金は遅いです

・サービス導入を決めるのは第三者

→介護事業は介護保険を使う上でケアプランをケアマネージャーに作成してもらう必要があります。そのため、サービスの善し悪しは直接の利用者でなくケアマネージャーが判断して送客することになります。

 

ケアマネージャーについては、一般のお宅に一件ずつアプローチするよりも楽という考え方もあります。ただ、ケアマネージャーの頭の中では送客施設の序列が既存の施設の中でできている訳で、新規施設が序列の中に割って入るのは難しいです。

 

結論:介護事業立ち上げについては、資金を確保しておく

介護事業については、入金(キャッシュイン)が支払(キャッシュアウト)を上回るのは、開業前の準備からトータルすると1年くらいかかってしまいます。

そのため、事業が軌道に乗る前の支出を見越して、その分の資金を用意しておきましょう。

なお、初めて融資を受ける時には、ある程度の自己資金がないと貸してくれません。介護で開業を考えているのであれば、少しずつお金を貯めていきましょう。

 

 

=====

私、山下哲博は店舗ビジネスの発展支援と資金調達サポートを強みとする、小規模事業者向けのビジネスコンサルタントです。

・補助金や事業計画のサポート

・売上増加につながるご支援

難しいことを分かりやすく、経営者の右腕になるべく帆走型のサポートを行っています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

今日のお昼は、訪問先から15分ほど歩いて、神保町の「いもや」に行きました。神保町でバイトしていた学生時代には散々行きました。久々ですが、美味しかったです。