FC本部はビジネスモデルを固めよ(FC本部が最初に必要なモノ①)

こんにちは。FCコンサルタント・山下です。

 

フランチャイズの本部を立ち上げるためには、様々な手順があり、店舗を広げていく過程では「あれもない、これもない」という状態になりがちです。ただ、私たちコンサルタントが依頼を受けた際に、これだけは必要というものがいくつかあります。何回かに分けて順に挙げていきます。

FC本部に必要なモノ:①明確なビジネスモデル

フランチャイズとは、ビジネスのノウハウを提供し、何をどのように販売するのかを標準化することが絶対の要件です。そのため、店舗(無店舗の場合もありますが)で何を取り扱うのか、その商材はどこから仕入れてくるのかを明確にしておく必要があります。それがないと無勝手流になってしまい、それぞれのお店で取り扱う商品がバラバラになってしまいます。どこのお店に行っても同じ商材を扱っているのがフランチャイズだけでなく、チェーンストアのキモになります。

アイコン ハンバーガー

海外旅行をされた際に、知っている名前のハンバーガーチェーンやカフェがあってホッとされた経験はありませんか?日本で注文しているのとほとんど同じメニューがあり、注文の仕方が同じだと、多少語学の問題があっても無事に注文することができます。

昨今、外国人観光客が増えていますが、外国人観光客にとっても、ハンバーガーチェーンのロゴや牛丼チェーンのロゴを見ると何をどのように頼んで良いかが明確なので、英語が通じない店舗でも何とか注文することができます。

まとめ

中には、本部の事業が定まっていない、黒字化できていない段階で、「他の人を指導する自信がある」「加盟店からの加盟金やロイヤルティが入ってくれば、事業の磨き上げに資金を回せる」という方もいます。ただ、本部自身が収益を出せていない、取扱の商品やサービスが定まっていない段階でフランチャイズ展開は止めておいた方が良いです。

このビジネスなら他の事業者が展開しても同じように黒字化できるという確信を得られる、もしくは、黒字化できそうだという見込みが立ってからフランチャイズ展開を検討しましょう。たとえば、この事業をやってみたいという従業員がいるかどうか、「のれん分け」できるかどうかでも判断できるでしょう。