武藤選手を見て、強みの重要性を再認識しました

サッカーFC東京の武藤選手がドイツ一部リーグのマインツに移籍することが正式に発表されました。FC東京のトップチームでプレーしたのは1年3ヶ月ほど、スピード出世でした。

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自分の強みを認識する

FC東京は順位こそ中断のチームですが、ガンバ大阪と並んで日本代表チームにたくさんの人材を送り込んでいる人材の宝庫です。そのチームで試合に出られるようになるためには、自分の強みをアピールして、指揮官に使ってみようと思わせないとなりません。武藤選手の場合はスピードがもともとの持ち味でした。

ルーキーとして迎えた開幕戦の先発メンバーに選ばれた時、彼の位置づけはFWの中で上位3人には入っていなかったと思います。それでも、監督が使ってみようかを思わせるスピードがありました。ゴール前に構えるのではなく、ライン際の上下運動が激しい選手でした。中断からドリブルで上がっていったり、ロングパスに対応することができたりというスピードがありますので、シュートには絡むのですが、ゴールの枠の中にシュートを決めるのは、それほど上手くなかったです。チャンスは作るのですが、スタジアムにはため息が流れる回数が多かったです。

 

自分の強みを作る

武藤選手はずっと先発メンバーで使われているうちに、日本代表にも選ばれました。ただ、昨年はスピードスターという印象で、DFに当たられないようプレーしていました。

今年に入ってからは、体幹トレーニングを積んだようで、DFに当たられてもあまり倒れなくなりました。スピードは変わらず、パワーがついたので、安定してゴールを決められるようになり、海外移籍の報道がされるようになりました。スピードだけでなく、ゴールの枠に入れるシュートの型のバリエーションが増え、マークをかいくぐったりこじ開けたりという工夫もされるようになってきました。
昨年まではスピードという特長で際立っていましたが、今ではスピード以外のFWとして求められることとして、献身性、シュート力、ヘディング力、逆境の中でのメンタル、ガンガン削られる中でも感情をコントロールする等、多くの良い所が目に付く選手になりました。

 

ビジネスでも、最初は実績がありませんので、自分の強みという点を会社員時代まで振り返ってPRしていかなくてはなりません。そして、段々と実績ができてきたら、実績をもとに自分の強みを伸ばしていくことが必要です。

私は起業を考えている方に、自分自身の強みを十分に探すようアドバイスしています。ただ、その必要性を説明するのに苦労していました。武藤選手の事例を元に説明していきたいと思いました。

 

あとがき

今日、その武藤選手の出場した試合を見てきました。実は、彼のデビュー2戦目(ホーム開幕戦)も見ていまして、この1年間の成長も見てきています。ドイツにいっても、岡崎選手や香川選手と同じく活躍して欲しいものです。