フランチャイズシステムは個人の創業にも有効ですが、これから店舗を増やしていこうと考えている会社にとっても有効です。
他の事業者と連携して大きくできる
フランチャイズ加盟店は、フランチャイズ契約を本部と交わし、店舗をオープンして営業していきます。その際、店舗を作る時に掛かる費用は加盟店が負担し、従業員も加盟店が採用します。そして、本部は加盟店からロイヤルティという形で利益を上げることができます。
のれん分けという形も有効
フランチャイズには「のれん分け」という形態もあります。この場合は従業員が独立して、店舗を引き継いで、元のチェーン名称を引き継いで営業する形になります。通常のフランチャイズだと、店舗運営のやり方を指導する必要がありますが、のれん分けの場合はゼロから教えるという負担がありません。
ただ、その場合、口約束で独立を認めてしまうと後々でトラブルになりかねません。飲食業では、独立した事業者と本部が商標使用を巡って争いになることもありますし、美容業では顧客の名簿を巡って争いになることがあります。商標のトラブルについては、登録をきちんとしておけば防ぐことはできますが、顧客名簿については、最近はSNSによって顧客と美容師が直接つながることができますので、就業規則などで縛っても完全とは言い切れません。
そのため、のれん分けを多店舗展開の一つの方策として用意して、従業員のキャリア形成を積極的に応援することで、本部事業者にとっても従業員にとっても双方にメリットがあるようにした方が良いのではないでしょうか。
複数店舗展開でリスクを回避する
店舗でビジネスをしていると、1店舗で長らく営業していくというのは、思わぬリスクにさらされ、経営が危なくなってしまう可能性が高いです。やはり、複数店舗展開を図って、1つの店舗が危なくなっても他の店舗で補う方が経営のリスクを軽減することができます。
直営店でビジネスをするのが基本ですが、フランチャイズ店があると、その店舗を指導していく中で、ノウハウを磨き上げることにもつながります。そういったフランチャイズ展開を検討される場合は是非ともお問い合わせください。
あとがき
昨日は、エリアフランチャイズについての勉強会がありました。まだまだ問題提起の段階ですが、将来的にメンバーの皆さんで書籍を刊行する予定です。