業績が下向くばかりに、儲からない仕事でも受けてしまうことがあります。中には仕方ないケースもあるとは思いますが、早々に脱却しないと「貧乏暇なし」になります。
安い仕事の種類
フリーランスでやってくると、安い仕事には2種類あるように感じられます。
・下請け仕事
・価値を認めてもらえない相手からの仕事
下請け仕事
自分で仕事が取れないときには、仕事を取ったところの下請けをやるケースがあります。自分も独立当初は随分やりましたし、今でもやることはあります。
ただ、自分で仕事を取っていないので、価格は相手の「言い値」になります。良い仕事をしても自分の評価にはなりませんし、元請け先からリピートオーダーがあるかどうかは分かりません。また、下請け仕事が急に飛び込んでくると、仕事のスケジュールが狂ってしまいます。
下請け仕事は、チャネルの一つとしては良いのですが、過度に依存することは止めるべきでしょう。ただ、自分の経験が十分でないときは、下請けさせてもらうことで勉強できますので、自分は積極的にやらせていただいています。
価値を認めてくれない相手からの仕事
コンサルタントという仕事をしていると、相手が価値を認めてくれないというケースもあります。そして、安い価格で請けた仕事ほど、相手に振り回されてきました。
例えば、経営計画をまとめるにしても、相手方が間違った理解をしているケースがあります。だいたいは自己流で利益計画と資金計画がごちゃごちゃになっているものが手元にあり、途中の計算式が間違っていてもおかまいなし。計算が合わないことを指摘すると、相手がキレるケースが過去にありました。(コンサルタントはいただいた情報を加工するだけですので、情報そのものが間違っていると、読み解くのに時間がかかります)
補助金の申請のお手伝いをする際にも、補助金に該当する見積もりを出して欲しいと言っても一切出てこず、申請締め切りの2日前に「対象外」の見積もりが出てきて愕然としたこともありました。
その時は、補助金の要件にあった見積もりが必要で、それに合わせてストーリーを組み立てていました。見積もりが必須と言い続けていたのですが、出てこないので、求めている見積もりが出てくるという想定で計画書を作りましたが、結局は補助金の要件を満たさない申請を出してしまいました。これでは次につながる仕事になりません。
フリーランスとして重視するのは利益
フリーでやっていると、出来る仕事の量には限界があります。そのため、適正な利益を確保して、あちこちの仕事を引き受けずに済むようにしていく必要があります。もちろん、「良い仕事」をしてくれると評価されるよう、自分自身を磨いて発信していくことが重要です。
逆に、「薄利多売」でやっていると、自分の生活時間を犠牲にして取り組まなくてはこなせなくなってしまいます。そうなると、情報をインプットしたりアウトプットしたりする時間が十分に取れなくなり、自分自身の価値を出せる「質の高い」仕事ができなくなります。そうなると、相手から買いたたかれることが多くなってきます。
フリーランスやスモールビジネスでは出来ることが限られています。売上を確保するか、仕事を選んで利益を確保するかといえば、「利益の確保」に注力すべきです。
金額は安くても勉強になる仕事もあり、下請けなどをやるケースもありますが、意識だけは高く持っていたいものです。
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私、山下哲博は店舗ビジネスの発展支援と資金調達サポートを強みとする、小規模事業者向けのビジネスコンサルタントです。
・補助金や事業計画のサポート
・売上増加につながるご支援
難しいことを分かりやすく、経営者の右腕になるべく帆走型のサポートを行っています。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
あとがき
謝金が安いと言えば、公的機関のお仕事もあります。こちらは、仕事の入り口になるケースが多く、積極的に関わっています。