個人事業者が法人成りする準備⑥資金計画を作る

私は2008年12月に独立開業して、その後ずっと個人事業としてやってきましたが、この1月に法人成りしました。いろいろと考えることがあったので、参考になればと記してみます。

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資金計画の必要性

事業計画を立てて、売上と支出の見込みを作り、予想収支を作ることは大事なことです。ただ、それと同じかそれ以上に大事なことは資金計画を立てることです。資金がどれだけ手元にあるのかを常に把握して、手当てしていくことは会社の存続に不可欠です。

 

入金の時期は売上のタイミングから遅れる

売上は何か仕事をして、請求書を出した時点でカウントされます。仕訳で言うとこうなります。

1月31日 売掛金 ×× 売上 ××

ただ、この売上は「売掛金」扱いで、実際の入金ではありません。入金されて初めて、売掛金が消えて現金が入ります。

2月28日 現金 ×× 売掛金 ××

 

支払いは即時支払いが多い

一方、支払いは入金のタイミングとは関係なく発生します。例えば、遠方への取材の仕事に行くと、交通費の支払いは取材前に発生します。その交通費を回収するためには、取材のレポートを書いて相手が受け取ってから請求書を発行して、相手方の支払いのタイミング(月末締め、翌月末支払い等)で交通費を回収することができるのです。

 

支払いが先になるのはB2Bビジネスが多いが、B2Cビジネスは店舗などの投資が必要

B2Bのビジネス、すなわち、業務用の商品やサービスを提供していると、請求書のやり取りをして、入金は後から入ってくるのが通常です。

一方、消費者向けのビジネスであれば、売上は現金で入ってきます。ただ、その場合でも、消費者が来店する店舗を作らなくてはならないでしょうから、ビジネスを始める時点で大きく投資しているはずです。

したがって、会社を作ってビジネスを始めるときには、自分自身の給料を含めて支出予測をしっかり行い、いつまでにどの位の入金がないとダメなのかを把握しなければなりません。

 

これまで個人事業のときは自分自身の収入に無頓着な部分がありましたが、会社を作った以上、自分自身の給料を毎回取れるように取り組んで行きたいと思います。

 

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私、山下哲博は店舗ビジネスの発展支援と資金調達サポートを強みとする、小規模事業者向けのビジネスコンサルタントです。難しいことを分かりやすく、経営者の右腕になるべく帆走型のサポートを行っています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

九州旅行で美味しいものを食べ過ぎてしまい、胃を休めるために敢えて小食にしています。新年会以外でのお酒も控えます。