コンサルティングとハンズオン支援、サービスのミスマッチを防ぐ

最近、自分の提供メニューを振り返っている中で、反省していることが1つあります。

コンサルティングとハンズオン支援を区別して、相手に伝え切れていなかったことです。

コンサルティングで提供するサービス

コンサルティングは、相手が方針を決めたり、解決策を見いだすためのお手伝いです。実際に行動するのはコンサルティングを受ける側であり、コンサルタントが提供するのは助言です。

もちろん、助言については、一般論ではなく、具体的であり、相手が実際に行動できて効果的なものでないといけませんが。

 

ハンズオン支援で提供するサービス

ハンズオンは相手に手を貸してあげる支援です。本来なら支援先のスタッフがやるべきことを代わりにやってあげるので、実際に行動につながる支援をすることができます。

例えば、広告チラシのイメージ作成、契約書のドラフト作成、マニュアルの作成、事業計画の数字検討などです。

 

サービスメニューについて

自分がコンサルする相手は、ワンマン社長で部下との関係に差があることが多いです。率直にいうと、社長以外は事務のお手伝い的な位置づけになりますので、助言しただけでは話が前に進むことがありません。コンサルをするつもりだったのが、それだと何も進まず、助言内容を形にするための資料を作成することが度々ありました。

ただ、それを感謝してくれる方もいれば、「当たり前」と思う方もいまして、手が掛かることを頼まれた際に「別料金」であることを伝えたところ、露骨に値切ってくることがありました。想定される事務作業は予め有料になることを契約書に盛り込んではいるのですが、例示している内容以外は頼まれることが多かったです。

 

自分はハンズオン支援をメインにする

独立開業してから長く仕事をしてきていますが、自分の価値は経営者と二人三脚で手伝ってあげながら成果を出すことなのかなと感じています。本来は経営者にいろいろな質問をしながら適切な方向に導いてあげたり、方針を決めて貰うことで十分な価値があるのではないかと考えています。

ただ、これまでほとんどの場合で一緒に手を動かすことが求められています。それであれば、ハンズオンで支援することで徹底的に感謝されたいと思います。

これまで、フランチャイズ本部作りに関してはハンズオンで支援していましたが、それ以外のテーマの時はコンサルティングで受けたつもりの仕事で、先方からはハンズオンでの支援を求められ、結果的に満足されずに終わることもありました。ハンズオンの場合は、経営者とお会いする前後でそれ以上の時間がかかります。そのことをしっかりと伝えて、それに見合った対価をいただき、成果が上がるよう支援したいと思います。

今後の問い合わせについては、サービスをどこまでお求めなのか、範囲を決めてご支援しますので、ミスマッチがなくなると思います。こんなことに気づくのにずいぶんと時間がかかりました。

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

得意分野はフランチャイズの本部立ち上げですが、店舗ビジネスやスモールビジネスの成長をサポートすることでしたら、お役に立つことができます。

・創業時の創業計画、創業融資獲得

・店舗の収支改善、集客、多店舗展開・フランチャイズ

・資金調達のための事業計画、補助金確保、経営力向上計画、経営革新計画

特に得意なのはサービス業、リサイクルビジネスです。

 

あとがき

こういうことを考えるに至ったのは、スポット支援のお客様から「役立たず」と言われたことです。かなり落ち込みましたが、提供サービスの範囲をきちんと伝え切れていなかったと反省しています。

相手の期待と提供するサービスをコントロールすることが大事ですね。