法人成りします! 個人事業から会社へ

私は2008年12月に独立開業して、その後ずっと個人事業としてやってきました。ただ、思うところがあって2016年1月より会社組織として仕事をしていきますので、考えたことについて記してみます。

→中小企業診断士事務所エム.サポーティングから、株式会社エム.サポーティングに変わります。

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↑法人化しても、このロゴは変わらず。意味があって付けたロゴなので、法人化しても変わりません

 

個人事業から会社になって変わること

会社の場合は、仕事をしている「山下 哲博」という人間とは別に法人を設立します。そして、法人登記の情報は公的なものですので、外部に情報を開示することになります。その他、個人ですと無限責任ですが、法人にすると資本金の額を限度に責任を問われなくなるという点が大きく異なります。ただ、零細企業の場合は、法人がお金を借りるときには代表者が連帯保証に入るのが慣習です。

(法律的な観点だともっと違いはありますが、自分の主観です)

 

法人にしたきっかけ

2015年は取引先から何回も「法人にしていないのか」と聞かれました。今までは個人事業でやってきて問題は無かったのですが、法人でないと取引しづらいとほのめかされています。法人でないと言われたのが1回なら聞き逃せるのですが、4回も言われています。

個人事業だと、入金口座が個人口座ですし、一人の人間に対する信用には限度があるのでしょう。相手が法人格を必要としているのであれば、それに従おうと思いました。

 

法人のデメリット

取引をする上での信用構築に法人化のメリットは大きいのですが、デメリットは確実にあります。

デメリットの最大は「法人に対する経費」がかかるということです。

一人でやっている会社であっても、法人という別の人格を作りますので、設立の際に登録税などのもろもろの経費がかかります。また、設立後も法人の住民税がかかりますし、売上の多寡にかかわらず、設立3期目からは消費税の支払いが必須になります。

また、これまでは国民年金+国民健康保険で済んでいたのが、厚生年金+健康保険という社会保険加入が必須になります。健康保険は有り難いのですが、厚生年金制度は破綻しかかっていますので、非常に負担がかかります。社会保険支払いがある分、資金繰りが圧迫して、初年度は経営者が給料を取れないケースも多いと聞いていましたが、自分もそれを感じています。

そういったデメリットも含めて経験できることで、起業される方へのアドバイスにも役立ちます。

 

自分で試算しているのですが、個人事業を法人にすることで、今の1.3倍は稼がないと会社経費や社会保険を賄えないようです。一方、出張手当の支給など、個人事業ではやらないことも増えますので、どうなるのか不安と楽しみで一杯です。

 

あとがき

今日は中小企業診断士会のサイクリング同好会のメンバーと南房総サイクリングに行ってきました。気温19度、ベストといっても良いくらいのコンディションでした。