個人事業者が法人成りする準備①屋号と組織形態を決める

私は2008年12月に独立開業して、その後ずっと個人事業としてやってきましたが、この1月に法人成りしました。いろいろと考えることがあったので、参考になればと記してみます。

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屋号を決める

法人にするからには、個人名ではなく何か他の名称も必要です。株式会社○○○○(個人名)ではおかしいです。個人を超えて活動するから法人たりえます。

 

中小企業診断士に多い屋号

個人事業主も法人も屋号はそれほど変わらないはずなのですが、独立したばかりの士業だと、個人名を前面に出した屋号にするケースが多いです。

中小企業診断士の場合はこんな感じです。○○○は個人名です。

・○○○コンサルティング

・○○○経営研究所

・中小企業診断士事務所○○○

 

私の場合

私は独立当初はエム.サポーティングという名称でしたが、何のことか分からないという指摘をいただいて、頭に「中小企業診断士事務所」と付けました。

税務署に開業届を出した後、どこかに申請するわけではありませんので、「名乗ったもの勝ち」のところがあります。

→中小企業診断士の場合は経済産業大臣に住所が変わった場合に申告しますが、屋号は関係ありません

 

エム.サポーティングという屋号

自分の場合は、エムに意味が込められています。ロゴをみてもらえれば分かるのですが、「Management、Marketing、Mind」の3つです。経営者のサポートをしたいという想いがあり、この3つに関してお助けしようと考えました。

かなりこだわって付けた名前ですし、ロゴも作りましたので、エム.サポーティングに株式会社を付けました。

 

組織形態を決める

組織というと、一番多いのは株式会社ですが、他にも合同会社やNPO法人などの選択肢もあります。

 

株式会社にした理由

純粋に利潤を出すことを目的にした会社なので、NPO法人は選択肢にありませんでした。NPO法人だと作るのが大変ですし、事業を拡大する際にも制限が出てきます。自分の場合は拡大は考えていませんが、わざわざ制限がある組織にすることもないだろうと考えました。

合同会社にするか、株式会社にするかは、正直イメージで選びました。わざわざ合同会社にするメリットがないだろうという判断です。通常、会社と言えば株式会社ですので、相手方に「合同会社?」と思われないようにしました。

もともと、個人事業主でなく、会社に発注したいという要望が取引先からありました。会社にした後も「どうして合同会社?」と聞かれても煩わしいというのが、株式会社にした理由です。

以前は、株式会社にするには資本金を1000万円用意しなくてはならないというハードルがあり、それができずに有限会社にするケースが多かったのですが、今では資本金1円でも株式会社を設立できます。せっかくハードルが下がったので、素直に株式会社にしました。

 

何回かに分けて、個人事業でビジネスをしていた自分が株式会社を設立するまでに考えたことを記していきます。

 

あとがき

年賀状をあちこちに出したおかげで、何件か今後の連携が深まりそうです。有り難いことです。