経営者に助言するのがコンサルの仕事ですが、経営者にとっては百も承知というのは「人に関する助言」です。
中小企業は限られた人材の中で回している
事業は人なりというのは真理です。フランチャイズのようにノウハウを分けてもらえる商売であっても、オーナーによって成功したり失敗したりというのが正直なところです。
以前、フランチャイズ本部にいたときに、経営不振で夜逃げしてしまったフランチャイズ店舗がありました。近隣のオーナーに店を引き継ぐ意思はあるか打診したところノリノリで、繁忙店とは言いませんが、すぐに黒字運営できていました。
現在の顧問先からは、「この業界、優秀な人材はそもそも入ってこないんだ」といつも言われています。
分かっているけど手が回らない
コンサルタントは一歩引いたところから見ていますので、「ここが弱いな、ここを強化しなくては」と感じます。ただ、経営者は外部の人間が気づくことには当然気づいています。むしろ、「やっぱりそこか」という反応を示します。ただ、「自分も分かってはいるけど、そこは言わないで」とも言います。
外部から分かる弱点、特に人に関することは経営者もとっくに見通しです。
コンサルに期待するのは育成
ある経営者に言われたことは、「○○さんが十分でないのは分かっているけど、育ててくれないか」ということです。以前、支援先の経営者が打ち合わせにいつも同席させるスタッフがいました。自分と経営者のやり取りを聴かせることが、成長につながると思ったようです。
事実、自分がその顧問先から離れた後、FCを統括していた部長も離れたので、そのスタッフが店長を飛び越えてFC統括のポジションになりました。
経営者がコンサルと違うのは当事者であること
コンサルは顧問先の業績が良くなるよう懸命に考えますし、経営陣との打ち合わせが良い方向に進むように準備もします。ただ、四六時中ご一緒しているわけではないので、従業員については「他所向きの顔」しか見ていません。
経営者は給料を払っている訳ですし、中小企業であれば面接して入社してもらっています。期待するところがあって入社してもらい、期待にそって成長しているかどうかを常に見ています。「○○さん、このプロジェクトで頑張っていますね」「○○さん、案外線が細いですね」という見方をするのがコンサルタントですが、経営者は「期待通りに頑張っている」「役職に就けたものの伸び悩んでいる」と従業員の頑張りが業績に直結します。そのため、従業員のパフォーマンスには非常に敏感だなと感じます。
コンサルタントは口だけで終わってしまうと思われているのが一般的ですが、自分は経営者が成長軌道に乗ることができるようサポートしています。成長戦略を描きたいとお考えでしたらお問い合わせください。
◆自己紹介
私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
・これから創業したい
・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい
・フランチャイズに加盟してみようかと考えている
こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。
あとがき
注目の清宮選手、大谷選手がメジャーに流出しそうな日本ハムが指名しました。次のスターがどのように頭角を現すのか楽しみができました。