コンビニエンスストア(以下、コンビニとします)のセーブオン店舗が群馬や栃木などに展開している500店舗をローソンに転換するようです。
コンビニは3強がますます強く
今日の日本経済新聞社の報道では、国内にある5万7千店舗のうち、上位3社が9割を占めることになるようです。
・セブンイレブン 約1万9千店舗
・ファミリーマート 約1万8千店舗
・ローソン 約1万3千店舗
→今回の転換を含めて約1万5千店舗にする予定とのことです。
ファミリーマートがセブンイレブンに肉薄しているのは、昨年サークルKサンクスと経営統合して、ファミリーマートの看板に一本化しているからです。もっとも、看板の掛け替えは簡単ではなく、フランチャイズで加盟しているオーナーとの契約見直しなど、個々で詰めて行かなくてはならない問題が山積です。それでも、利用者は知名度や商品力で店舗を選びますので、大手が一層強くなっていくのは間違いないでしょう。
大手コンビニがイノベーションを産み出し、突出していった
コンビニは社会のインフラといっても良い位、毎日の生活がコンビニに依存しているのを感じます。出先で飲み物を買うとき、ちょっとしたお昼やおやつを買うとき、文房具や出先でのコピー、公共料金や税金の支払い、ATMからの現金引き出しなど、コンビニではいろいろなことができて無くてはならない存在です。
これまでのところ、大手がどんどん新しいことを手がけてイノベーションが生まれてきました。ATMの出現で銀行が無くても困らなくなりましたし、美味しいコーヒーによって、缶コーヒーをあまり飲まなくなりました。
こういったイノベーションを産み出せるのは大手コンビニ(主にセブンイレブン)であり、美味しいコーヒーや全国金融機関を網羅したATM、チケットサービスなどがない中小規模のコンビニは苦戦することになり、優勝劣敗が鮮明になった結果、大手3強に集約していったように感じます。
これからのコンビニ
今後のトレンドは「少子高齢化」です。高齢者が増えれば、手軽に買い物できるコンビニはますます指示されると思います。一人用の食材やお総菜などがそろっているので、大きな店内を歩き回らずに済むことは高齢者に便利です。また、店舗数が多いので住まいからも近く、営業時間も長いので、いつでも買い物できます。
一方、少子という点では、働き手がいなくなってきます。コンビニは24時間365日オープンしていますので、お店を支えていく従業員が不可欠です。最近は外国人の留学生などがレジに立っていることが多いですが、若い働き手が絶対に必要です。商品やサービスの開発だけでなく、様々なバックグラウンドを持つ働き手を戦力化するための仕組みが必要になるかもしれません。
独立創業してコンビニを開業しようと考えている方もいるかもしれませんが、コンビニは労働集約的な要素が強いので、従業員を大事にして戦力化していくという点が求められます。人とコミュニケーションを取ることが成功に不可欠である点、ご留意ください。
◆自己紹介
私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
・これから創業したい
・フランチャイズに加盟してみようかと考えている
・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい
こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。
あとがき
新年が明けて早1か月、月日の流れは速いものだと改めて思います。