スモールM&Aと廃業 共通点と違いについて

小さい会社のスモールM&A、それほど件数は多くないのですが、廃業してしまうよりは価値あることだと思います。廃業とM&Aの共通点と違いについて考えてみました。

M&Aと廃業の共通点

事業承継を検討している経営者と話をしていると、「うちには経営を任せることができる従業員がいない」という回答が返ってくることが多いです。そもそも、内部に事業を引き継ごうという候補者がいれば、外部に相談することもありません。誰にバトンタッチするのか道筋を付けることは経営者の役割だと思いますが、後継者を作ることが出来なかったという点で、M&Aか廃業かと言う点は共通してきます。

また、人間には寿命がありますので、どんなに優れた経営者でもいつかは退きます。経営者が自分の意志で経営から退くという意志決定をする点でもM&Aと廃業は共通点があると思います。

 

M&Aと廃業の違い

そうはいっても、単に会社をたたんでしまう「廃業」と誰かに経営を引き継ぐ「M&A」では意味合いが全く異なります。一番違うのは、外部から引き取り手が出てくる位の価値を作れたかどうかと言う点です。会社の価値としては、売れる商品やサービス、優秀な従業員、会社として保有する技術や設備などであり、それらは外部から買い取るときに価値として算定されます。外部から買い取っても引き続きビジネスを継続していけるかどうかが問われます。逆に、技術や顧客とのネットワークを経営者が一手に握っていて引き継げないようならM&Aは難しいです。

その他、M&A後も全員が引き続き仕事ができるとは限りませんが、中核となる人材がって仕事ができることもM&Aの利点です。例え優秀な技術やノウハウを蓄積している従業員であっても、組織が変われば一からやり直しになります。会社に尽くしてくれた従業員が引き続き仕事ができる環境を作ってあげることも退く経営者の役割ではないかと思います。

 

この先、多くの会社が事業承継をしていかなくてはならないと言われています。自分は内部で引き継ぎが難しい会社のお手伝いをさせていただきます。ご興味がありましたらお問い合わせください。

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

得意分野はフランチャイズの本部立ち上げですが、会社の成長につながる経営計画作り、補助金申請など、ビジネスの成長、新規立ち上げをサポートしています。また、最近、スモールM&Aのサポートも始めています。

・創業時の創業計画、創業融資獲得

・店舗の収支改善、集客、多店舗展開・フランチャイズ展開→ハンズオンで支援します

・資金調達のための事業計画(銀行から言われたら一緒に作成します)

・日本政策金融公庫の経営力強化資金(通常より低利です)

・新しいことに挑戦する経営革新計画、経営力向上計画

・ものづくり補助金など、補助金申請

・会社の成長戦略を描くための早期経営改善計画(費用の3分の2は補助金使えます)

・スモールM&A(外部への会社/事業売却)のお手伝い

 

あとがき

今日は野球観戦のため神宮球場へ。大した雨ではなかったのですが中止になってしまいました。好調スワローズを今シーズン、もう一回応援に行きたいと考えています。