二度目の大型連敗、責任論が出てこない不思議〜ヤクルトスワローズ13連敗に思う

プロ野球の優勝チームの勝率は6割前後です。6勝すれば4敗するのがプロ野球で、弱いチームでも3連戦のうちで1つは勝つのが普通です。自分が応援する東京ヤクルトスワローズは2回目の大型連敗を喫しましたが、責任論が出てこない不思議なチームです。

2度目の大型連敗

東京ヤクルトスワローズの今シーズンの成績は、7月19日時点で85試合、28勝55敗、勝率337。5位のチームの勝率が452で、ゲーム差は9.5です。首位の広島も2位に9ゲーム差の独走ですが、スワローズも最下位を独走しています。

6月に10連敗を喫したばかりですが、7月になって13連敗で、7月に入って一度も勝っていない有様です。

 

野球チームの顧客満足策

野球チームは冒頭で述べたとおり、優勝チームでも勝率が6割くらいであり、いつも勝てるものではありません。そのため、勝った時ばかりでなく、負けることもあることを前提にして、チームを応援する方に球場で楽しんでもらえることを心がけると埼玉西武ライオンズのマーケティング部の方からお話をお伺いしたことがあります。

そのため、勝ち負けにフォーカスを当てるのではなく、野球場で応援してストレス発散してもらったり、参加型のイベントで選手に親近感を抱いてもらうということが重要になるようでした。

 

温厚なヤクルトファンもご立腹

東京ヤクルトスワローズは、同じ東京のチームと比較して勝ち負けではかなわず、全国区のスター選手という意味でも劣っていました。自分は約35年にわたってファンなのですが、昔から勝ち負けでなく、一生懸命プレーしている選手を応援する癖が身についています。子供の頃は若松選手や尾花投手のファンでしたし、野村監督の元で池山選手や古田選手が築いた黄金時代も楽しませてもらいました。その後も宮本選手や青木選手のファンでした。

ただ、今回の大型連敗については、主力選手に怪我が相次いだという点もありますが、無気力な首脳陣による人災の面が感じられ、温厚なヤクルトファンが応援をボイコットしたり、監督に罵声を浴びせたりという点が報道されています。

 

ファンは精一杯戦う姿を応援している

ヤクルトスワローズの昔からのファンでは村上春樹さんが有名です。村上さんは弱いスワローズを愛し、ガラガラの神宮球場でのナイターでビールを飲むことを楽しんでいたようです。自分も同じようなものでして、勝ち負けでなく、精一杯頑張っている選手を応援していました。古田捕手や宮本選手が劣勢でもあきらめずに頑張っている姿を見て、勝ち負け関係なく楽しんでいましたので、勝てばラッキーくらいに感じていました。

 

真中ヤクルトの何がファンを怒らせるのか

真中監督は就任1年目で特に何もせずに優勝してしまいました。優勝自体は主力選手が実力の120%の力を出し切ったものであり、大変嬉しかったのですが、監督の力で勝ったという印象はありません。

そして、翌年以降、主力選手に怪我が相次いで戦力的に劣っても、無為無策のままずるずると負けている印象が目立ちます。かつての野村監督や関根監督の時は、勝てないなら若手を育てるであったり、奇襲戦法で勝ちに行くという面があったのですが、真中監督は弱いのに横綱相撲を取っている点が目立っています。

トリプルスリーの山田選手の調子が上がらないのに、これまでと同じ扱いをしたり、怪我が癒えたばかりのエースについて適正を度外視した起用を行って傷つけてしまったり、いつまでも実績の出ない大卒の選手を無為に起用して若手を抜擢しなかったりと、工夫の無い采配が目立っています。

目先の勝ち負けでなく、将来の展望が描けない選手起用にファンがそっぽを向いているのが現状です。

 

それでも神宮は満員が続く

東京ヤクルトスワローズの本拠地である神宮球場は都心からの距離も近く、絶好の場所にあります。また、もう一つの東京のチームと異なり、相手ファンを差別することなく受け入れていることもあり、広島や阪神、DeNAと試合をするときには神宮球場が満員になります。野村監督が指揮を執っていた黄金時代にも、3連戦の全てがチケット売り切れになることはめったにありませんでしたが、今は週末の度に連日満員御礼になります。

そういった興行成績をベースに、今の首脳陣がどれだけ負けても、球団の営業的には全く問題がないということもあり、ヤクルトの監督が替わるという話は全くありません。

監督が替わっても、選手層の薄さから成績は変わらないと思いますが、けじめを付けて欲しいなと強く思う今日このごろです。

 

プロ野球といえども興業であり、人気商売です。二度目の大型連敗を喫し、全く希望が見えない状況を放置しておくのはいかがな物かと思います。

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・これから創業したい

・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい

・フランチャイズに加盟してみようかと考えている

こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。

 

あとがき

今日は5日ぶりに身体を動かすことができました。1時間のバイクにのって汗をたっぷりかいて気分転換できました。