伝統的な職人技もフランチャイズ展開しうる〜サービスFCのトレンド

フランチャイズ展開のキーワードは「標準化」です。業務を標準化して研修で教えることができれば、フランチャイズ展開が可能です。これまでは「職人技」だった分野もフランチャイズ化が広がっています。

職人技のサービス業

職人技といえば、何十年と修行して身につくものもありますが、逆に言えば人への教え方が確立されていないともいえます。昔は「技術は教わるのでなく盗むもの」という認識がありましたが、そこまで手間をかけて職人を育てる余裕がなくなってもきていますし、職人技への対価が認められづらくもなっています。そのため、職人を育てるよりも、職人の技術を標準化する取り組みが進んでいます。

 

ふすまの張り替えフランチャイズ

ふすまを必要とする家屋が減少する一方ですが、昔ながらの家屋ではふすまのある部屋があったりします。そのため、ふすま張り替えをしてくれる職人には一定の需要があります。

ただ、ふすまのメンテナンスを手がける職人が高齢化して引退していますので、どこに頼んだらよいかが分からないというのが現状です。

以前だと電話帳などで職人を探したのでしょうが、今はインターネットでサービスを探しますので、SEO対策をしっかり行うことで、新規の顧客を取ることも不可能ではありません。そんな状況に対応しているのが「金沢屋」のサービスです。

http://d-kanazawaya.com/honten/

 

庭の手入れフランチャイズ

庭の手入れについてもフランチャイズがあります。

https://www.oh28ya.com/fc/

こちらはふすまの張り替えほど、職人が高齢化しているわけではなく、いわゆる「植木屋さん」のサービスはあちこちあります。ただ、価格の相場が分からない、職人のスキルが分からないという面もあり、サービス内容を標準化し、価格を明確にすることで競合との差別化が可能です。

こういっては何ですが、散髪や美容院で下手に切られてしまうとお客さんは怒りますが、庭の手入れではそこまで気にする方も少ないと思います。こだわる方は最初から職人を手配するでしょうから、伸びた枝を剪定して欲しい、芝を刈って欲しいという程度の方が大多数だと思われます。そんなライトな庭手入れのニーズに応える形でフランチャイズ展開しているのでしょう。

 

サービス業の業務効率化は経済産業省が力を入れて取り組んでいる分野ですが、業務の標準化を進めることでフランチャイズ展開も可能です。ニッチなサービスのフランチャイズ化にご興味がありましたらお問い合わせください。

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・これから創業したい

・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい

・フランチャイズに加盟してみようかと考えている

こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。

 

あとがき

1ヶ月ぶりにフィットネスクラブで身体の診断をしてもらいました。大幅に数値が改善され、標準の数字に戻りました。2月から4ヶ月で目標達成です。